ボロ屋の掃除・整理整頓

パソコンのキーボードカバーのベタつきはどうやって綺麗にするの?

みなさん、こんにちは。
築50年超えのボロ屋に住んでいるトモカズです。

今回の記事は、「パソコンのキーボードカバーの掃除」です。

(※ボロ屋の悩みというよりも、日常で使う道具のメンテナンス方法として記事を投稿になります。)

使用しているうちにキーボードのシリコンカバーがベタつき始める

みなさんはパソコンのキーボードにカバーを付ける派ですか?
それともカバーは必要ない派ですか?

私はMacのノートパソコンに限り「最初の数年はカバーを使う派」です。
Macだけ何故か他の機器とは違う扱いをしてしまうのは、apple製品の特別感が心理的に植え付けられてしまっているからかもしれません。

今私がこのブログを執筆するために使っているMacBook Proは購入してからまだ1年半ほどの新しいマシンです(2023.07現在)。
指の油や汚れが付くのが嫌なのでキーボードにシリコンカバーを使って保護しています。
きっと3〜5年くらいはキーボードカバーありの状態で使用することでしょう。
買い替え前と同じく10年くらいは使いたいと思っているのですが、その辺りは時代の流れとお金と相談です。

キーボードカバーを使うことのメリットとしては、キーボードの隙間に小さなゴミや埃が入るのを防いでくれたり、指の油などの汚れから守ってくれることです。
キーボードを直接使っていると、よく使うキーは表面がツルツルになってしまいますが、それを防ぐことができます。

デメリットとしては打鍵感を損ねる(とても変わる)ということと、カバー自体を定期的に洗浄する必要があるということです。
キーボードカバーを1〜2週間も使っていると表面に溜まった小さなゴミや埃、汚れが目立つようになるので私はそのタイミングで洗います。

そして一番問題になってくるデメリットはこちらです。
下の写真を見てください。

よく使うキーのところだけ、ベタっと密着しているのが分かりますでしょうか?
あまり使わないキーのところは白いですが、よく使うキーは指の位置がベタつきで密着しているため黒くなっています。

こうなった状態のカバーをめくってみましょう。

キーボードにも油汚れのようなベタっとしたものが付着しています。
これではせっかくキーボードカバーをしている意味がありません。

しかもこの現象が始まってしまうと、カバーを洗って1日、2日もすると同様のベタつき感が出現し始めます。
もちろんキーボード側の汚れもカバーの洗浄をする時に落としていますが、こんなに早くベタつき感が生まれてしまうと気持ちも穏やかではありません。

キーボードカバーの表面は特にベタつき感もなく状態は良いのに、内側にだけベタつきが発生しているという状態です。

シリコン製のキーボードカバーがベタつく理由

では何故シリコン製のキーボードカバーはベタついてしまうのでしょうか?
その原因は2つ考えられます。

原因1:指の脂がシリコンに染み込んでしまった

シリコンカバーを使っているうちに、指の脂が浸透してしまって脂が滲み出てくるパターンです。
またシリコン表面の擦れや伸びによっても、脂が染みやすくなっていることが考えられます。
特にタイピングメインで作業している場合、よく使うキーの部分がこの現象に陥りやすいです。
たとえ綺麗に洗浄したとしても、すぐに再発するようになります。

原因2:加水分解によるシリコンの劣化でベタつきが生まれてしまった

シリコン製品の性質上起こってしまう化学反応です。

シリコン製品は弾力性をもたせるために可塑剤という薬品が使われています。
湿気などから加水分解が起こるとこの薬品が少しずつ溶け出してベタつき始めます。

(キーボードカバーとキーボードの間に湿気がこもってしまって加水分解が起こっている可能性も考えられます。)

このシリコン特有のベタつきを予防したり発生を回避することは高温多湿の日本の環境下では難しいです。
長く大切に使いたい場合はホコリなど水分を吸ってしまうような汚れを除去しておくことと、なるべく風通しのよいところに保管しておくことが大切です。

また、保管ではなく常に使い続ける場合においてもホコリが付いていないようにすることと、乾燥は大切です。
シリコン製のキーボードカバーは使わない時は取り外して乾燥させておくことも視野に入れるべきかもしれません。
ただ、少々手間がかかることは否めません。

このようにシリコン製のキーボードカバーがベタつく理由があることが分かりました。
では、このシリコンのベタつきを落とす方法はあるのでしょうか?

シリコン製のキーボードカバーの洗浄方法

シリコン製のキーボードカバーの洗浄方法にはいくつかの選択肢があります。
それらを順番にご紹介したいと思います。

洗浄方法1:無水エタノールで洗浄する

無水エタノールはその名の通り水分をほぼ含んでいないエタノールのことで含有濃度が99%以上のものです。
種類としてはアルコールの一種です。
(一般的にアルコール消毒(消毒用アルコール)と呼ばれるものはエタノールが使われていて、もう少し水分含有量が多いです。)

水分がほとんど含まれていない無水エタノールはシリコンの加水分解を発生させることなく、ベタつきだけを洗浄することができます。
また、揮発性の液体なので電子機器など水が大敵とされるものに対しても安心して使うことができます。

洗浄の方法はウエス(要らなくなった布)に適量を染み込ませてベタつきのある部分を何度か拭いてください。
ベタつきを拭い取ったウエスは再利用することなくそのまま捨ててください。

ティッシュを用いても良いですが、何度か拭いているうちに繊維がボロボロと落ちてきてしまい、洗浄をしているのか汚しているのか分からなくなります。
できればボロが落ちてこないウエスを使うことをお勧めします。

無水アルコールを使用する場合、揮発性のため火気厳禁でお願いします。

無水エタノールはドラッグストアやホームセンターで販売されていて500mlで1000円前後で販売されていて手軽に入手することができます。
お掃除用品として優秀なので、1つあれば他のことにも使えます。

洗浄方法2:重曹で洗浄する

重曹には油汚れを落とす効果がありますので、シリコンのベタつきに対して有効です。
また、重曹は加水分解を促進させる効果があるので、多少の可塑剤を前もって落とす効果もあります。
すべての可塑剤を落とすわけではありませんが、ベタつきを遅らせることは期待できます。

洗い方は、ベタつきのある箇所に重曹を適量ふりかけて水を含ませたウエスや柔らかいブラシで汚れを落としてください。
汚れが落ちたら綺麗な水ですすいでください。

浸け置きが可能なら、重曹を溶いた水やぬるま湯に30分〜1時間程度浸け置きして洗浄し、その後すすいでください。

重曹は手元になくてもスーパーやドラッグストアなどで手軽に購入することができます。

洗浄方法3:中性洗剤(食器用洗剤)で洗浄する

どのご家庭にもあるかと思いますが、油汚れに対して中性洗剤(食器用洗剤)はシリコンのベタつきに対しても有効です。
台所に行けば必ずあると思いますので、準備する手間が省けます。

シリコンカバーに中性洗剤の原液を数滴たらして少量の水を付けて優しく泡立てながら洗います。
シリコンカバーを痛めてしまわないように軽い力で洗うようにしましょう。

洗浄が終わったら水かぬるま湯で付いている洗剤を洗い流してください。

注意:熱湯で洗浄する場合

熱湯を使って洗浄した方が油汚れはよく落ちますが、お使いのシリコン製品の耐熱温度によって熱湯で洗浄できるかどうかが変わってきます。

キーボードカバーに使われているシリコンの耐熱温度が商品説明に書いてあれば判断できますが、書いていないことの方が多いはずです。

耐熱温度がわからないので、水かぬるま湯程度で洗浄することが安心です。

熱湯で洗浄する場合はご自身の判断、自己責任のもとでお試しください。
(推奨しません)

私がいつもやっているキーボードカバーの掃除方法

私が普段行っているキーボードとキーボードカバーの掃除方法を紹介します。

①パソコンをシャットダウンするか、メモ帳アプリを起動させます。

②キーボードカバーを外します。

③キーボードを超極最繊維のクロスで拭きます。
パソコンが起動している状態で掃除をする場合はキーボード入力が反応しますので、メモ帳アプリなどを立ち上げた状態で掃除を行ってください。
それをしないと、ファイルが消えるなどよからぬことが起きてしまいかねません。

④キーボードカバーを中性洗剤(食器用洗剤)を付けて洗います。
あまり強く洗いすぎると素材を痛めてしまいかねませんので、軽い力で洗ってあげてください。

⑤キーボードカバーを乾燥させます。
ドライヤーの熱風で乾かすと、シリコンの熱耐性がない場合傷んでしまいますので、キッチンペーパーで拭き取るか自然乾燥がおすすめです。

⑥キーボードカバーをキーボードに取り付けます。
ホコリやゴミなどを巻き込んでしまわないようにしましょう。
一度キーボードの表面をエアダスターやカメラ用ブロアーを使って埃を飛ばすと安心です。

この5工程で完了です。

キーボードカバーが寿命かな?と思う時

シリコン製のキーボードカバーを綺麗に洗浄して使い始めても、またすぐにベタつきが発生してしまうというような場合は、キーボードカバーの寿命を疑ってください。

特にホームポジションやよく使うキーの部分のベタつきの再発が激しい場合はシリコンが劣化しています。
他にもシリコンカバー自体が伸びてしまっていたり、擦れて変色してしまっている場合も劣化しています。

ある程度の期間は劣化していても使い続けることはできますが、頻繁に洗浄しなくてはいけなくなると神経質で汚れが気になってしまう方の場合は、ストレスになってしまうと思います。

使用環境によって劣化のスピードは違いますが、通常3ヶ月から半年くらいが目安かなというのが私の体感です。
よくもたせて1年といったところでしょうか。

消耗品」という扱いになってしまうので適度なタイミングでの買い替えをご検討ください。

まとめ

今回はシリコン製のパソコンのキーボードカバーのベタつきと、その洗浄方法についてまとめてみました。
せっかく高いお金を出して買ったパソコンですので、「綺麗な状態を長く保っていたい」というのが保護カバーを使う心理というものですよね。

ですが綺麗に保つためのカバーを使うことによって、逆にカバーから発生したベタつきで保護対象を汚してしまっては元も子もありません。

シリコンカバー自体はそれほど高いものではありませんが、消耗品として何回も購入していると出費もかさんでしまいます。
できれば少しでも長く使いたいですよね?

まずは洗浄しながら使用して寿命を伸ばしつつ、もうこれ以上は限界かなと思うところで新しいものに交換するのがベストな使用方法かなというのが私個人の見解となります。

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