みなさん、こんにちは。
築50年超えのボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回のテーマは、「お庭の植木や生垣はしっかり管理できていますか?」という問いかけです。
ご自宅のお庭に木が植えられているご家庭や、隣地との境に生垣や植込みがあるご家庭に限定されたお話になりますが、その木の管理はしっかりと出来ていますでしょうか?
「めんどくさくて放置しっぱなしだ!」とか「歳をとってしまったし管理することが出来なくなった」など、何かと理由をつけて管理ができていないことも多いのではないでしょうか?
木も生きていますので、種類にもよりますが放置しておけばおくほど成長して手に追えないくらい大きくなってしまいます。
そうなってしまうともう自分ではどうしようもなくなってしまいますよね?
そうならないために、日頃からお手入れする習慣を身につけたり、お手入れが出来ないのでしたら思い切って撤去してしまうことも重要な選択肢です。
庭木を放置しておくと何が問題なのか、日頃からどんなことをすれば良いのかということをまとめましたので、今後の参考になりましたら幸いです。
庭木を大きくしすぎるとトラブルの原因になります
では庭木を大きくしすぎると一体どのようなトラブルが起きるのでしょうか?
具体的にみていきましょう。
1.手に追えなくて庭が荒れてしまう
庭木の種類にもよりますが、木も成長していくと巨木になってしまいます。
3mくらいの高さまでならなんとか自力で管理できるかなという感じですが、それを超えてきてしまうと急に管理がしにくくなります。
何より高所作業になってきますので危険が伴います。
「もう自分では出来ない」「業者に頼まなければならないけど、お金ももったいない」「どうしよう。。。」と悩んでいる間に「放置する」という結果が生まれ、見て見ぬふりを続けてしまいます。
放置した結果、巨木から出た枝葉が生い茂り、さわやかを通り越して鬱蒼としている巨木が庭に居座ることになります。
さらに庭の草取り、草刈りを怠っている場合、より鬱蒼とした荒地感が増します。
パッと見た感じ「空き家」とも捉えられかねない荒れ方をしていると防犯の面でも非常に危険ですし、塀などの囲いがない場合はゴミの不法投棄もされやすくなります。
また、住んでいる住人のだらしなさが伝わってしまうのでイメージ的にもよくありません。
2.倒木の心配が出てくる
背の高い大きな木に成長してしまうと倒木の心配も出てきます。
昨今の台風の風の強さは、ニュースで報じられている通り目を見張るものがあります。
巨木に育ってしまった木が、そんな強風の煽りを受けて倒木してしまうことを考えると恐ろしいです。
広い庭があってどの方向に倒れても十分のスペースがあって問題ないというならまだマシですが、そのような方は稀かと思います。
実際は隣の家に倒れてしまうかもしれませんし、電線を巻き込みながら道路に倒れてしまうかもしれませんし、自宅に倒れてくるかもしれません。
どこに倒れても大変なことになります。
しっかり管理ができる場合を除いては、庭木は巨木にしてしまわない方が無難と言えます。
3.落ち葉が舞い散って近隣に迷惑がかかる
落葉樹の場合は秋になると葉っぱが枯れて舞い散ります。
舞い散る落ち葉の量は木のサイズに比例して多くなります。
自宅の庭だけで処理できるなら良いですが、風に舞って道路に散り近隣の敷地に散りというようなことが続くと、近所の方に疎まれるようになります。
何も言わずにいてくれる方もいますが、中には文句を言いに来られる方もいますのでトラブルに発展しかねません。
4.高いところに鳥の巣や蜂の巣が作られると撤去や駆除が大変
庭木が立派だと、鳥や昆虫の棲家になってしまうこともよくあります。
特に人の手が届かないような高い位置に作られると、撤去や駆除がとても大変です。
鳥の巣ができてしまうと、巣立つまで(住まなくなるまで)は撤去することができません。
その間は鳥のフンが落ちてきたりしますし、鳴き声がうるさかったり、作物が食べられてしまうこともあるでしょう。
昆虫の巣ができてしまう場合、特に蜂の巣が大変です。
アシナガバチやスズメバチなどの強い蜂が巣を作ってしまった場合、近づくこともままなりません。
近所に住んでいる人からも「あそこの家の木には蜂の巣があるから・・・」などと噂されるようになります。
5.木の枝葉が越境してしまい近隣に迷惑をかける
木が大きくなると家の庭の中に収まり切らなくなるという話もよくあります。
幹だけはもちろん庭に収まっているのですが、枝や葉っぱが完全にはみ出してしまっている場合です。
根っこがはみ出してしまうこともあります。
自然のものなので「勝手に外に出るな」なんて言っても聞いてくれるはずがありません。
人間がしっかりと管理する必要が出てきます。
枝や葉っぱが道路に飛び出している場合は歩行者や車の邪魔になりますし、位置によっては傷つけてしまうこともあります。
また、隣の家のほうにはみ出してしまっている場合は家の外壁を傷つけてしまうかもしれませんし、そもそも邪魔なので隣の家の方とのトラブルの原因になります。
夏は特に樹液が飛散することもありますので、車に汚れが付いてしまうことがあり、これもまたトラブルを起こしかねません。
同様に生垣や植込みの枝葉の放置にも注意が必要です。
庭木のトラブルを回避するには2つの方法があります
庭木が原因で起こるトラブルを回避するには2つの方法からどちらかを選ぶことになります。
それは「木をしっかり管理して残す」ことか「木を抜いてしまって管理する手間をなくす」ことのどちらかです。
木をしっかり管理する場合は「放置」してしまわないように手入れをしっかりと行なっていく必要があります。
自分自身に「こまめに手入れができるのか?」「手入れをしている時間があるのか?」「精神的にも体力的にも手入れをする力があるのか?」ということを問いかける必要があります。
自分でできない場合は定期的に業者を頼ることも1つの選択肢となります。
庭木を撤去することを選ぶ場合は「長年庭にあった木とのお別れ」をすることになりますので、まずはしっかりと心の準備と整理をつけておきましょう。
心の準備が終わったら木の撤去に踏み切ります。
木のサイズや道具を持っているかどうかによって、自分でできるのか業者に入ってもらうのか決めます。
木を撤去してしまえば、庭木で起こるかもしれないトラブルは発生することはありません。
では、それぞれどのようなことが必要になるのでしょうか?
1.今ある庭木を残したい場合
今ある庭木を残したい場合は定期的に剪定をするなどの管理力が求められます。
確認しておきたいことは
・庭のどこに植えられているのか?
・自分がどのくらいの大きさまでなら管理できるのか?
ということです。
庭の端っこの方に植えられている場合は隣地との境界を気にしなくてはなりません。
敷地からはみ出してしまわないように目を光らせておく必要があります。
また、ご自身で手入れをする場合はどのくらいの大きさまでなら管理できるのかということにも気を配る必要があります。
手に負えないサイズになってしまうと、業者に入ってもらうしかなくなります。
自分の背丈くらいまでに抑えておきたいのか、脚立を使って管理できる範囲にしておきたいのか、安全に管理できる高さを決めておきましょう。
2m〜3m程度の高さが管理できる範囲と思っておいて良いです。
生垣や植え込みがある場合、特に気をつけたいのは隣地へのはみ出しです。
周りに住んでいる方の迷惑にならないようにする必要があります。
田舎あるあるですが、庭にみかんの木や柿の木、栗の木など、実がなる木を植えている場合もあります。
毎年実が成るので楽しみにしてみえる方も多いと思いますが、剪定などはせず結構伸び放題で放置していることが多いです。
必要以上に大きくなってしまっていて、手入れすら難しい状況になっていることもしばしばあります。
剪定をすることで樹高を抑えることができますので、こちらも管理しやすいサイズに留めておきましょう。
剪定の回数について
まずは剪定の回数についてですが、夏に1回、冬に1回の年に2回が適しています。
夏は軽め(弱剪定)に、冬はしっかり(強剪定)するようにしましょう。
弱剪定を行う理由は、暖かい時期や暑い時期は活発に枝葉が成長しますので、伸びすぎた枝葉を切り揃えてあげて形を整えるのが目的です。風通しや日当たりを改善できます。
強剪定では伸びた幹や増えた枝を理想の形へと導いて樹形を整えるのが目的です。
思い切って落とすので、木に負担がかからない休眠期に行います。
この剪定によって木の高さや大きさをコントロールするのでとても大切です。
剪定の時期について
剪定の時期は木の種類によって異なります。
大きくは次の4タイプに分かれます。
・落葉性広葉樹
(強剪定:12月から翌年2月、弱剪定:春先(3月頃)か秋口(9・10月頃))
真夏は木が弱っているため7、8月ごろに弱剪定をするのは避けましょう。
・常緑性広葉樹
(強剪定:3月~6月頃、弱剪定:8月~10月頃)
常緑性広葉樹は寒さに弱いため、冬に剪定を行うと木が枯れてしまう恐れがあります。
・落葉性針葉樹
(強剪定:12月~翌年3月頃、弱剪定:10・11月頃)
・常緑性針葉樹
(強剪定:3月~4月頃、弱剪定:それ以外の時期)
おおまかな目安としてはこのような感じになります。
木によって特色が違うため、お庭に植えてある木について事前に調べてから剪定を行うのがベストです。
具体的な剪定方法
樹高を整える芯止め
庭木が大きくなりすぎてしまった場合は、管理しやすい高さに樹高を調整するところから始めます。
これを芯止めといいます。
芯止めは「一番太い幹(主幹)」を切ることです。
これは強剪定になるので、休眠期に行うようにしましょう。
切り方のポイントとしては切りすぎないように木の1/3程度に留めておくことです。
切りすぎると木が弱ってしまいます。
その際、目標とする高さ(2〜3m程度)まで切れなかった場合は翌年に再度剪定しましょう。
用意しておきたい道具は
・剪定ノコギリ
(・太枝切鋏)
・脚立
・喩合剤
です。
幹が太いと思いますのでノコギリの方が良いです。
太枝切鋏は剪定できる枝の太さが決まっていますので、それ以内でしたら使えます。
道具を用意し、どのくらいの高さに切りたいかを考えたら、アタリを付け実際に作業を行います。
場合によっては高所作業になりますので、安全に注意を払って作業するようにしましょう。
自分でできないと判断したら、すぐに業者に頼ることも考えてください。
幹を切り落とす際、片手で持てる重さやサイズならば良いですが、そうでない場合は倒して落下させるようなケースも出てくるかもしれません。
切り倒す方向の確認や、落下地点のスペース確保・安全の確保は必ず行なってください。
喩合剤は切り口を保護するためにカットが終わったら塗ってあげてください。
病気などから守ります。
樹高の調整が終わったら、次は樹形を整えるために枝の剪定を行います。
樹形を整える剪定
樹形を整える剪定では要らない枝を剪定したり、木の成長を考えながら切り戻し剪定をしたりします。
ですが、どの枝を残してどの枝を切ったらいいかというのはなかなか素人には難しいものです。
何回か経験して慣れてきたり、自分で勉強しながら経験を積めば上手くはなってきますが、初回からうまくはいきません。
私自身も自分で剪定を行ったりしますが、まだまだ素人の域を出ません。
ただ何回かやっているうちに「あ、これは切ろう」「これは残そう」という感覚が少しずつですが分かることがあります。
知識と経験を積み重ねることの大切さを身に沁みています。
剪定の目安としては
・密になりすぎている枝
・下向きに伸びている枝
・内側に伸びている枝
・絡まっている枝
・元気がなくなっている枝
・デザイン的にここにあって欲しくない枝(見た目のバランス)
を考えながらハサミを入れていくと良いです。
剪定の目的は伸びすぎた枝を切って形を整えることも1つですが、密集した枝を透かして葉っぱへの日当たりや風通しをよくする目的もありますので、仕上がりをイメージしながら行えるようになるとよりよくなります。
剪定の初心者がいきなりプロのような剪定はできませんが、気楽にちょっと楽しむ心持ちで行うと毎年の趣味になるかもしれません。
また、家の周りにある生垣や植込みについては「刈り込み」を行なって見栄えを整えることも忘れないようにしましょう。
生垣は主に刈り揃えて見た目をよくすることが目的ですので、ビシッと綺麗に刈れるかが腕の見せ所です。
もちろん最初はうまくいかないと思いますが、綺麗に刈れた時は楽しいです。
知識や愛情を持って庭木と向き合えるかどうか
ここまで見てきたように、庭木を管理するにはある程度の知識と手入れをする時間を確保することが大切です。
忙しい日常の中で、そこまで愛情を持って庭木と向き合えるかどうか、愛情を持って育てられるかどうかがカギとなってきます。
ただし、実際のところ大きな間違えさえ犯さなければ「ある程度大雑把でも木は生きる」ということも知っておいてください。
木が枯れるくらいに大きく切ってしまわない限りは、適当に切り揃えるだけでも実は十分です。
趣味として楽しめるという方でしたら知識や技術も向上していくとは思いますが、もともと植えてあった庭木を世代交代で泣く泣く管理しなくてはいけなくなったという方もいるでしょう。
そういう場合は「適当」でも十分です。
お手入れする時間さえ確保できれば、あとは思ったようにやってみてください。
まずはそこからです。
お金を払って業者に手入れをしてもらう
庭木は残しておきたいけれども自分で管理ができない場合、はじめから業者に依頼してしまう方法もあります。
お金を掛けたくない方にとっては不向きですが、経済的に余裕がある方にとっては有効な手段となります。
依頼先として地元に根付いた業者さんやシルバー人材センターにまずは相談してみましょう。
地域差はあるかと思いますが、シルバー人材センターはかなりお安く作業していただける場合があります。
地元で知った業者がない場合は、ネットで検索してその地域で展開している業者さんに依頼をかけてみましょう。
2.庭木の管理ができないので撤去したい場合
「ウチではもう庭木を管理することができない」と、お手入れすることが難しいという場合は撤去することになります。
ですがその前に1つ。
長年共に過ごしてきた庭木をいざ切るとなると、少なからずショックを覚えてしまうこともあります。
木に思い出が宿っている場合もあります。
昔を懐かしんで「やっぱりこの木は切りたくない」となることもあるでしょう。
そんな時は少し立ち止まって、木を残す方法は無いかな?ともう一度選択肢を洗ってみてください。
切ってしまってからは戻ってきません。
それでも、どうしても切らなければならないという場合は、記念写真を撮影して形のあるものに残しておくことをお勧めします。
また、挿し木のできる木の場合は鉢植えに挑戦してみても良いかもしれません。
気持ちの整理がついたら、木の撤去の作業に移っていきましょう。
(ある程度の思い切りが必要なこともあります)
木の撤去には「木を切る(伐採)」する方法と「木を抜く(抜根)」方法の2パターンあります。
順番にご紹介したいと思います。
木を切る方法(伐採)
木の根本より少し上から木の幹を切り倒す方法です。
根っこまでは抜かないので、比較的容易に行うことができます。
ただし、木の幹の太さによっては大掛かりになることもありますので、くれぐれも無茶はしないようにしてください。
伐採に必要なもの
・ノコギリ
・チェンソー
・ヘルメット
・ゴーグル
・作業しやすい服装
木の幹が細ければノコギリで十分ですが、木の幹が太くなってくるとノコギリでは手間と時間がかかるためチェンソーがあると作業が非常に楽になります。
ただし使用には危険が伴いますので、安全に注意して使うようにしてください。
木の伐採における注意点
木の伐採には注意しておくことがいくつかあります。
まずは切り倒す木が安全に倒れるスペースが確保できるかを確認してください。
「隣地に倒れ込んでしまう」「家屋に倒れ込んでしまう」「電線にひっかかってしまう」「道路に倒れてしまう」など無計画な伐採は周囲にも危険を及ぼしてしまいます。
木が倒れても安全であることを確認しておいてください。
次に確認しておきたいのは伐採する木の高さと木の太さです。
木が大きくなればなるほど、伐採が難しくなります。
2〜3mの高さで木の幹の径が10cm程度でしたら個人でも作業が可能な範囲ですが、それも個人差があります。
自分でできるかできないかを正しく判断することが求められます。
最後に自身の安全を確保して作業ができるかどうかということです。
特に足元が不安定ですと、木を切っている作業中に足を取られて道具もろともに倒れると危ないです。
安全に作業ができる場所であることを確認してください。
確認事項が全てクリアできましたら、実際に伐採を行ってみましょう。
伐採の手順
1.木をどの向きで切り倒すか決める
木を安全な方向へ倒さなくてはなりませんので、障害物のない方向を選びます。
2.枝を切り落とします
枝がついた状態で伐採すると倒れる時に周囲を傷つけたり、方向が悪いと人にも触れてしまう恐れがありますので、なるべく幹だけを残して、枝は全て落としてしまった方が安全に作業を進めることができます。
3.幹にロープを付けて倒したい方向に引っ張っておく。
特に背の高い木を着る時にはロープで倒したい方向に引っ張っておくと、安全に切り倒せる確率が上がります。
あまり下の方で結んでしまうと意味がないので、なるべく幹の高いところにロープを掛けるようにしましょう。
4.木を伐採する
木の伐採方向をコントロールするために、切り口はとても大切な作業になります。
特に幹が太い木にはこの作業をするようにしてください。
①木を倒したい方向に「受け口」を作る。深さは1/4以上。
②受け口の反対方向に「追い口」を作る。
完全に切ってしまうのではなく「ツル」と呼ばれる繋がりを1/10程度の厚みで残しておく。
③追い口側から木を押し倒す。
これで伐採が完了しました。
切り株が残るかと思いますが、特に残っていても邪魔にならない場所にある場合はそのまま放置しておいても問題ありません。
ただし、根っこが生きていますので木の種類によっては新しい枝が出てきます。
そのような場合は剪定すれば良いでしょう。
木を完全に枯らしてしまいたい場合は、除草剤を使って枯らすことができます。
枯らしてしまえば新しい目も出てこなくなります。
2.除草剤を穴に注入する
3.テープなどでふたをする
4.ビニールシートなどで切り株を覆う
5.1週間以上放置する(木の種類や大きさによって期間が違います)
※周りに畑があったり、植物を植えていたりする場合は使用しないようにしてください。
また、切り株が残っているとやっぱり邪魔だなという場合には抜根をお勧めします。
木を抜く方法(抜根)
切り株が残っていても気にならないという場合を除いては、基本的には邪魔になってしまいます。
特に「お庭の美観を損なう」「つまづいてしまいそうで邪魔」「新しく別のものを育てたくなった」「更地にしておきたい」などの理由がある場合は抜根までしておいた方が良いでしょう。
あらかじめ抜根まで考えて伐採をする場合は、地上部分を30cm〜40cm程度残しておくと抜く時に木を揺らしながら作業ができるので切りすぎてしまわないようにしておきましょう。
抜根に必要な道具はシャベル(スコップ)と根を切るためのノコギリがあれば良いです。
細い根っこはシャベルでも切れますが、太めの根はノコギリで切った方が無難です。
服装は作業ができるような汚れてもいい服と軍手や長靴を装備しましょう。
抜根の手順
1.伐採した木の切り株の周りをスコップやシャベルを使って掘っていきましょう
周りが円形になるように四方八方からバランスよく掘っていきます。
幹に近いところから掘るのではなく、少し離れた位置から掘り進めます。
幹の太さにもよりますが、40cm程度離れた位置から掘ると土の除去や根っこの切断のための作業スペースが確保できるので楽になります。
現場の状況によって変わるので、作業しながら適した穴の大きさにしてください。
2.時々木を揺らしながら動くかどうか確認する
掘り進めていく中で徐々に木の根っこも見えてくるかと思います。
その都度根っこを切りながら、切り株が揺れ動くようになるまで掘り進めます。
地面が土だけなら作業が楽ですが、石がたくさん含まれていると作業の難易度が上がります。
石もコツコツ取り除きながら掘っていきましょう。
木が揺れ始めたら達成感が得られて徐々に楽しくなってきます。
ゴールが少しずつですが見えてきました。
3.切り株がかなり動くようになってきたら、いよいよ抜根です
「掘る」「根っこを切る」「ときどき揺らして確認する」を繰り返し進めていくうちに揺れ幅が非常に大きくなるタイミングがやってきます。
ここまでくればあと一息です。
揺らしている間に「メキメキッ」と折れたらゴールです。
揺らしてもまだちょっと折れそうにない場合は、もう少し掘ったり、くっついている根っこを切ってみてください。
やがて折れます。
4.穴を埋め戻す
抜根した場所は大きな穴が空いてしまっています。
そのまま穴にしておくと、大きな落とし穴になってしまい危険ですので、掘る時に出た土や石を使って埋め戻してください。
木の根っこの体積分だけ土が足りなくなると思いますので、庭の他の場所から土をもってきたり、雑草や生ごみを捨てて堆肥を作る場所にするなど工夫してみてください。
5.切り株を処分する
抜いた切り株をそのまま放置しておくことももちろん邪魔になってしまいますので、各自治体のルールに従い処分するようにしましょう。
手間でなければ、可燃ゴミに出せるサイズにカットして、燃えるゴミとして処分するのが一番安く済ませる方法かと思います。
私自身も抜根作業をしたことがあり、記事として掲載していますのでもしお時間がありましたら読んでいただけますと幸いです。
伐採や抜根も自分でできない場合は業者に依頼する
伐採や抜根も自分で作業することが難しいと感じる場合は、はじめから業者に依頼してしまうほうが安全です。
特に伐採に関しては木を倒す方向が想定と違う方へ行ってしまった場合、掛かり木となってトラブルを招きかねません。
自分で作業することに不安を感じる場合は業者を利用しましょう。
依頼先として地元に根付いた業者さんやシルバー人材センターにまずは相談してみましょう。
地域差はあるかと思いますが、シルバー人材センターはかなりお安く作業していただける場合があります。
地元で知った業者がない場合は、ネットで検索してその地域で展開している業者さんに依頼をかけてみましょう。
まとめ
庭木があることで日々の生活に彩が生まれ楽しい気分にさせてくれる一面もありますが、管理がしっかりとできないと美観が損なわれてしまうデメリットもあります。
特に木が休眠している間にチェックと剪定を行い管理ができるようになることが望ましいです。
放置しすぎてしまって手に負えなくなるようになると、よりめんどくさくなってしまったり、結果的に伐採しなければいけないというような選択を迫られることも出てきてしまうかもしれません。
ご家庭で、もしくはご自身で最良の方法で管理できるようになることがベストです。