ボロ屋の修繕・メンテナンス

暑い夏でもクーラーなし?古い家ほどエアコンが無い部屋があります。せめて1部屋はご用意を。

エアコン付いていますか?

みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事のテーマは「エアコンが家に無い!」です。

実は我が家も新築当初はエアコンがありませんでした。
初めてエアコンが家に取り付いたのは今から30年ほど前の1990年前後くらいでした。
1台目は、室内機・室外機があるタイプのもの(電気工事とセットで取り付けたようです。)。
そしてもう一台は窓に取り付けるタイプのものでした。

2000年頃には2台とも壊れてしまっていて、そこから10年間ほどはまたエアコンの無い生活に戻ります。(窓用の壊れたエアコンは今でも付いたまま残っています・・・。)

夏の日差し
再びエアコンが取り付いたのは今から10年ほど前の2010年の7月末のことでした。
取り付けたのは私の部屋です。
取り付けた理由は自作のデスクトップパソコンが「熱暴走で強制シャットダウンされたから」でした。
夏になると自分の部屋の室温が40度を超える日もあります。
太陽からの熱もありますが、トタン屋根からの反射熱も相まって非常に暑くなります。
そんな中で日中パソコンを使っていたら、突然パソコンの電源が落ちたので「これはマズイな」となり、導入を決意したものです。
この時に購入したエアコンが今でも現役で稼働しています。

そして2022年の夏、窓に取り付けるタイプのエアコンが別の部屋に新しく導入されました。
残念ながら、父が友人からもらってきたもので、時々調子が悪くなるようでした。
(ボロエアコン!)
父がもらってくるものは、高確率で「使えないもの」のことが多くて、うちは不用品処分場扱いです。
もらいものに家電リサイクル料を払うハメに陥ります。

と、少々不満も書いてしまいましたが我が家のエアコン事情はこのような変遷を経ております。
ですが、エアコンがあるのと無いのとではやはり夏を乗り切るには天と地ほどの差が生まれます。
古い家ほどエアコンが取り付いていないケースが多いですが、一度使ってしまうともうエアコンの無い生活には戻れないなというのが本音です。

古い家ほどエアコンが取り付いていないことが多いのはなぜ?

建築設計
今や新築で家を建てればエアコンを取り付けることが最初から想定された設計がされていますよね?
一般的に「エアコンを取り付けることが普通」となっている証拠です。

「古い家」と言われるような築何十年となる家が建てられた当時はどうだったでしょうか?

我が家が築50年ですので、2022年から50年前です。
1972年ですね。

1970年代がちょうどカラーテレビ・自動車・クーラーがブームになっている時代でしたので絶賛普及中の年代です。
まだ私が生まれる前の話なので想像を交えての感想になりますが、エアコン(クーラー)は一般庶民にはまだ少し手が届かない存在だったのかもしれません。
贅沢品としての位置付けが強かったのではないでしょうか。
もちろん取り付けている家庭もあったと思いますが、取り付けていない家庭もたくさんあったことでしょう。
そもそも「エアコン(クーラー)がなくても普通に生活できた」というのが大きい理由かもしれません。

昨今の夏は猛暑日・酷暑日など非常に暑い日が長く続きますが、昔は暑いと言えども耐えられないほどの暑さではありませんでした。
私が小学生だったころの1990年代では夏でも涼しい日はありましたし、爽やかな涼しい風を感じながら夏休みは昼寝なんかしていたものです。
熱帯夜の日もありましたが、涼しい夜風が入ってくることも多くあり、扇風機があれば十分という感じでした。
これが「エアコンはなくても生活できる」と感じさせる要因だったかと思います。

近所には田んぼも多かったので、水田のおかげで涼しさもあったかと思います。
しかし2000年代に入るか入らないか頃から、徐々に夏の暑さが辛いものになっていったなと感じています。

このような時代的背景を踏まえてまとめると

・エアコンが普及し始めの時代で取り付いていない家も多く存在していた。
・エアコンが無くても生活できるくらいの気温だった。

と、大きくこの2つが古い家にエアコンが取り付いていない理由になると考えます。

もうこれからの時代はエアコンが無いと夏が乗り切れないくらい暑いです。

エアコン普及率が9割を超え、しかも一家に3台前後は保有しているというのが2022年現在の状況です。
この数字が物語っているのは「エアコン無しではもう生活できないくらい夏が暑すぎる!」ということです。

熱中症
家の中で熱中症になって病院に搬送されたというニュースも頻繁に目にしますし、多くのケースではその部屋にはエアコンが無かったという話です。
扇風機だけでは防ぎきれないということが伝わってきます。

実際に暑い部屋で扇風機を回していたとしても「なまぬるい風」が届くだけで一向に涼しくありません。
たとえ風力を強くしたとしても風の温度が変わらないので、「こりゃあかん!!」となりますよね?(なりました。)

9割のご家庭ではエアコンの導入はお済みなので、気になるのは残りの1割のご家庭です。
きっとこの1割のご家庭が危険な暑さの夏を乗り切るのに非常に辛い思いをされているのではないでしょうか?

せめて1部屋、せめて1部屋だけでいいのでエアコンのある部屋を作っておくと夏も安心して過ごすことができるのではないでしょうか?
寝室、もしくはリビングなど、寝て休むことができる場所にエアコンを取り付けておくと良いと思います。

もはやエアコンが無いことが命を危険にさらすことになるような時代になってしまいました。

家が古いとエアコンが取り付けられないこともある!?

「よし、じゃあウチもエアコンが一台もないからそろそろ買うか!」と購入を決意したとしましょう。
ですがここでまた一つ、古い家にはハードルが登場します。

それは・・・「古い家だとエアコンの取り付けが出来ないことがある!」です。

エアコンなんて電気屋さんに行って購入して、取り付け工事を依頼して「ハイ、終わり!」でいいんでしょ?
と、お考えかと思いますが古い家だと少々状況が変わってきます。

最近建てられた家なら、もともとエアコンを取り付けることを想定して設計されていますのでサッと買ってサッと取り付けハイ終わり!でいけることが多いですが、古い家はエアコンの取り付けのことは考えて設計されていません。

まず確認しなければならないのは「電気設備」関係です。

・契約しているアンペアががエアコンの稼働に耐えられる容量かどうか。
・ブレーカーに開きはあるかどうか。
・エアコンを取り付けたい場所の近くにコンセントがあるかどうか。
(コンセントの増設が必要な場合、適切な配線が必要です。)

と、電気の関係でこれらのことを確認する必要があります。

そして次は「設置場所」の問題です。

・室内機を設置したい場所に余裕をもった取り付けができるかどうか。
(壁や天井から5cmほど離すのが一般的です。)
・室外機を設置する場所が適切な位置にあるかどうか。もしくは配管を伸ばして設置する必要があるかどうか。
・壁に穴を開けることが出来るかどうか。
(構造的に開けたい場所に穴が開けられないケースもあります。)

取り付けに関してもこれらのことを考える必要が出てきます。

取り付け場所によっては、想像以上に作業が難航したり費用もかさんでしまうことがあります。
まずはエアコンを購入する前に、欲しいエアコンの寸法を確認してスペースがあるかチェックするとともに電気関係も契約アンペア数や配線が必要かどうかを確認してみましょう。

家電量販店やホームセンターでエアコンを購入すると、取り付け工事も同時に申し込めると思います。
その時に、設置したい場所の状態などを踏まえてお見積りを出してもらうと良いのではないかと思います。
(場合によっては現地での追加費用となります)

エアコン本体をネットで購入して、取り付け業者を自分で探して依頼する場合も同様に、一度見積りを出してもらうようにしましょう。

壁にエアコンが取り付けられない場合

窓用エアコン
エアコンの室内機、もしくは室外機が思うような場所に設置できない場合は、窓用のエアコンを購入するというのも一つの手段です。
一昔前では通常のエアコンと比較すると多少冷却性能に劣る部分はありましたが、最近の窓用エアコンの性能は良くなっているのでそれほど気にはなりません。
ただ、広い部屋を涼しくしようとなると物足りなさを感じることはあるようです。
4畳半や6畳くらいで使うのがよいです。8畳はケースバイケースです。

また、室外機一体型のため稼働音が大きいということもあります。
一番の問題は、窓に施錠ができなくなることです。
備え付けのクレセント錠が使えなくなりますので、補助錠を取り付けて防犯対策をすることが必要になります。
特に1階の窓に取り付ける場合に注意が必要です。

部屋の壁にエアコンが取り付けることができない場合には、窓用エアコンを検討してみてはいかがでしょうか。

エアコンが取り付けられないなら、どうやって暑い夏を乗り切る?ボロ屋の暑さ対策。

ここまでエアコンを取り付けるという方向でお話ししてきましたが、どうしても取り付けることができないということもあると思います。

「電気のアンペアを上げると基本料金が上がってしまうからイヤ」とか「エアコンの購入や設置にお金がかかるからイヤ」とか「たくさんの部屋でエアコンを使うようになると電気代が上がってしまうからイヤ」とか。
全部お金に関することなんですけれどね。
そして全部我が家で話に上がっている例なんですけれどね。

あくまでもこれは我が家の例ですが他にも各家庭、さまざまな理由でエアコンの設置ができないということがあると思います。

そうした場合、エアコン無しでも暑い夏を乗り切る必要が出てきます。
そこで、エアコン以外で出来る暑さ対策の方法をいくつかご紹介したいと思います。

遮光カーテンやすだれを窓に取り付ける

カーテン
直接部屋の中に入ってくる日光を遮って日陰を作ってしまう方法です。
遮光カーテンを閉めたり、ブラインドを下ろすなどして光を遮り、室内の温度がなるべく上がらないようにします。
外にすだれをかけるのもよいでしょう。
他にもハニカムスクリーンという遮光や遮熱に優れているものもあります。

部屋に熱が篭り続けないように扇風機やサーキュレータを回す

扇風機
部屋の温度が熱くなりすぎる場合、風の流れが止まっていることが多いです。
少しでも扇風機やサーキュレータで風の流れを作って外からの風を取り入れるようにしましょう。
(外の方が涼しい場合)

その際、部屋の窓だけ開けるのでは無く、必ず反対側のドアも開けるようにして、窓から入ってきた風を入れてドアから風を逃すように「道」を作りましょう。

部屋の中の熱を外へ逃したい場合は、中から外に向かって扇風機を配置して窓から熱を外へ逃しましょう。

もし換気扇が付いていれば換気扇を回すと強力な換気ができます。
熱い空気は上に溜まるので、換気扇を回せば天井付近の熱い空気を一気に外へ逃してくれます。

DCモーターの扇風機は電力消費が抑えられるのでお勧めです。

屋根やベランダに打ち水をする

水が蒸発する時に、周りの熱を奪って蒸発(気化熱)するのを利用して打ち水をします。
気温が少し下がっている朝や夕方に行うと効果的です。
建物の熱を下げることができれば、室内に伝わってくる熱も少なくなります。

日中の暑い時間帯に打ち水をしてしまうと、サウナのような蒸し風呂状態になりかねませんのでご注意ください。

扇風機に濡れタオルをかけたり、扇風機の前に氷を置く

自前で用意できる冷風機のようなものです。

扇風機に濡れタオルを掛けることで、気化熱を利用して涼しい風を受けることができます。
また、ペットボトルに水を入れて凍らせたものを用意してお盆や桶(結露受け)の中に入れ、扇風機の前に置くことで、こちらも気化熱を利用して涼しい風を受けることができます。

冷風機(冷風扇)を買って使ってみたことがあるのですが、多少涼しいかなと感じるくらいで、激しく涼しくなるという感じではありませんでした。
涼しさに効果が期待できない上に、水の気化熱を利用しているので湿度だけは高くなります。
正直「うーん、どうなんだろ、これ。」となってしまいました。
わざわざ買ってまで使うほどのものではないなというのが個人的な感想です。

除湿機を持っていれば稼働させる

湿度が高いことも大敵です。
ただ暑いだけならカラッとした暑さで不快感は若干下がるのですが、残念ながら日本の夏はじめっとした湿度の高い重たい暑さです。
肌がベトベト、ネチネチとした感じになり、一気に不快指数が跳ね上がります。

もし除湿機を持っていれば迷わず稼働させて部屋の湿度を下げてしまいましょう。

また、汗拭きシート(ボディシート)などを用意しておけば、肌が気持ち悪いなと感じた時にすぐに使えるので便利です。
私も汗拭きシートはよく使っていますが、これを使うだけでもかなりストレスが軽減されます。

エアコン無しでできる暑さ対策には限度があります。

実際問題として、エアコンなしでできる暑さ対策には限界があります。
あの手この手で対策をしたとしても、結局のところ「暑い、我慢できない!もう無理!!」となってしまいます。

太陽からの熱もありますし、地面や屋根からの照り返しの熱もあります。
そして家自体も熱を吸収してしまっているので、壁や天井からも熱が伝わってきます。
四方八方からの熱責めに遭い、ストレスも極限に達します。
特に2階の暑さは異常です。

エアコンをオンにする
エアコンがない場合の暑さ対策も書きましたし、実際に実行もしましたが、それでも防ぎ切ることはできませんでした。
もちろんやらないよりはやった方がいいことは間違い無いです。
ですが、行き着くところは「エアコンのスイッチ入れよう」です。
どんなに頑張ってもエアコンの力にはかないません。

ですので、たとえ家が古くても、ボロくても、エアコンを1台だけでも導入しておくことを強くお勧めしておきます。冬よりも夏に本当に必要です。
(冬はこたつやファンヒーターやストーブなど、いろいろありますし。)

エアコンの選び方

エアコンの購入にあたっては最新のものを買う必要はないというのが私の持論です。
いろいろ機能が付いてる最新家電が欲しい!という方には新商品がよいかもしれませんが、とりあえずシンプルに部屋を涼しくできればいいという方にとっては無駄な機能です。
しかも最新のエアコンって10万円前後してしまったりとか、何かと高額なイメージです。

取り付けたい部屋の広さに合わせて「何畳用」のエアコンを買うかが変わってきますので、それによっても価格は変わります。
6畳用を例に挙げて考えると本体価格が5万円前後が一般的です。
そして、型落ちのエアコンでも十分役割が果たせますので、狙い目は型落ちです。
型落ちの時期の狙い目は2月・3月の春先と10月・11月の夏が終わってからです。
場合によっては8月末や9月くらいからセールをすることもあります。
秋にエアコンを購入して、翌年の夏に備えるというようなことができれば、一番スムーズではないでしょうか。

価格例としましては6畳用のエアコンを3万円台で購入できれば御の字です。
そこにプラスアルファで取り付け工事費がかかってきまます。
既に一度エアコンを取り付けられた場所であったりとか、標準工事で収まるようなものなら価格を抑えることができますが、一般的に1万円から2万円程度を見ておくと安心です。

窓に取り付けるタイプのエアコン(ウインドエアコン)も同様に、6畳用を3万円台で買えると御の字かなと思います。
窓用エアコンは取り付けは自分でできるため、取り付け工事費が浮きます。

まとめ

今回はボロ屋のエアコン事情について記事にしてみました。
少しでも生活費を減らしたいと、エアコンの導入やエアコンの稼働を控えてしまうという気持ちはとてもよくわかります。
実際我が家も同じようなものです。
ですがこれだけ夏の暑さが厳しくなると、室内でも熱中症になってしまうことが普通にありえてしまいます。
お金と命、どちらを大切にしなければならないかというと、当然命のほうが大切です。
健康を守るためにも、夏はなるべくエアコンを使って暑さに対処することが必要ですので、まだエアコンがないという方は、ご自身のために一度ご検討ください。

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