ボロ屋の害虫・害獣対策

屋根裏にコウモリが住み着いた!?ボロ屋のコウモリ対策

コウモリ対策

みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事のテーマは「コウモリ」です。

夏の夕方になるとコウモリが飛び回っているのを見かけたことはありませんか?
最近は私が住んでいる地域ではあまり見かけなくなってしまいましたが、昔はよく飛んでいました。
そして、雨戸の戸袋のあたりにコウモリのフンがよく落ちていました。
夜のうちに来ていたのか、もしくは戸袋の奥に住んでいたのかもしれません。

なぜか私の住んでいる地域からコウモリが消えてしまい、ここ数年は何事もありませんが、
今後のための学習も含め、コウモリの生態と対策について調べてまとめてみました。

コウモリの活動時期は?何を食べてるの?コウモリの生態について

日本にいるコウモリの中で、家に住みついてしまうコウモリはアブラコウモリイエコウモリ)と呼ばれるコウモリがほとんどです。

アブラコウモリってどんなコウモリ?

アブラコウモリ
体のサイズは羽をたたんでいる状態で5cm前後と小さく手のひらにすっぽりと収まってしまいます。

体重は5〜10g程度と非常に軽く、空を飛ぶためのこの軽さです。
色は黒褐色や暗灰褐色の体毛で覆われています。
寿命は雄が3年、メスが5年ほどです。
生息地は北海道を除く日本全国の地域で見られます。

アブラコウモリっていつ活動しているの?

夜行性のコウモリ
コウモリは夜行性なので、日没前後から夜明けの時間までが活動時間帯です。

夕方に空を見上げてみると、鳥とは少し違う飛び方をしているなと思うのがコウモリです。一匹や二匹どころではなく、「なんかたくさん飛んでる・・・」と感じることでしょう。
そして日中は寝ぐらで寝ています。

また、「夏によく見かける」のには理由があり、7月〜8月がコウモリの繁殖期だからです。

メスは1歳になると妊娠することができます。
交尾は冬眠前までに行われますが、冬眠時は精子は保存され、冬眠明けの4月ごろに妊娠します。
出産は初夏ごろで2〜4匹の子供を産みます。
夏の間は子育てをし、子供は一ヶ月程度で巣立ちます。

アブラコウモリってどこに住みつくの?

アブラコウモリの別名がイエコウモリと呼ばれるだけあって、民家などに住みつきます。
逆に建物の少ない山間部にはあまり住んでいません。

住宅の種類も、木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造と、どの種類であっても住みつきます。

【家の中でコウモリが住み着く場所】
換気口の中、天井裏 、壁の内側、水切り部、雨戸の戸袋の中、室外機、など

また、コウモリは一度住みついてしまうと駆除しない限りずっと居座ります。
積極的に引っ越しをするタイプではありません。

アブラコウモリって何を食べているの?

河川敷
コウモリは基本的に昆虫を捕食します。
よく食べているのが「蚊・ユスリカ・蛾・ハエ・カメムシ・ハチ」などです。
人間にとって害虫とされているものを捕食してくれるので「益獣」としての一面もあります。

池や河川・農地などの虫が多くて開けている場所で捕食しています。

コウモリのもたらす被害は?糞尿による腐食や病原菌が怖いです

コウモリは人間にとっての害虫を捕食してくれるので、益獣の一面もあると先ほどお伝えしましたが、その反面人間に害をもたらす一面もあります。

コウモリが民家に住みついて、それが天井裏や壁の中だったりした場合、まずは騒音被害が出てきます。
ガサゴソと物音がしたり、鳴き声が聞こえてきたりと気になってしまいます。
何か別の生き物が住みついているというだけで、不穏ですよね。

そしてそれ以上に次のような被害も挙げられます。

コウモリが住み着くと大変!あちこちにフンが落ちます!

コウモリが1日のうちに出すフンの量は非常に多いです。
なぜなら空を飛ぶために体重を常に軽くしておく必要があるからです。
そのため消化スピードも早く、食べたものを一時間程度で消化してしまいフンとして体外に排出します。

そして、アブラコウモリは基本的に集団で生活するので何匹かのコウモリが毎日大量に糞尿をすることになります。
それが連日ともなると、ものすごい量になります。
溜まった糞尿は悪臭を放ちますし、その湿気などから木材が痛んだり腐ったりしてしまいます。
これでは家の老朽化のスピードが早まってしまいます。

コウモリのフンは危険!?ダニや病原菌・寄生虫がいることも!

コウモリが排出した大量の糞尿。
ここにはダニが発生してしまいます。

発生したダニが人の生活空間まで移動してきて、ダニに刺されてしまうこともあります。
痒みや腫れなどのダニに刺された症状が出てしまいます。
さらに場合によってはダニを媒介して感染症をもたらすケースもあります。
コウモリ自体にさまざまな病原菌や寄生虫を持っていますので、ダニがそれを運んできます。
そのようなダニに刺された場合は非常に危険です。

病原菌
また、コウモリのフンは乾燥しやすく、乾くと粉々になります。
粉々になったコウモリのフンは空気中を漂って、知らず知らずのうちに吸い込んでしまいます。

フンには病原菌や寄生虫が含まれていることがありますので、その空気を吸ってしまうことで病気に感染したり、アレルギーを引き起こしたりします。

大量のコウモリのフンを見つけたら、速やかに掃除をすることが求められます。

 

家にコウモリが住みつかないためにできること

家にコウモリが住みつかないためには、コウモリが入り込めそうな隙間を塞いでおく必要があります。

メッシュ
かといって換気口などは必要な箇所ですので、塞いでしまうのではなく、ネットや金網などを使って覆う形になります。
コウモリ自体の体が小さく運動能力も高いため、1.5cm程度の隙間があれば侵入してしまうこともあります。

ですので、ネットや金網を張って侵入を防ぐなら網目が1cm以下のものを選びましょう。

また、市販のコウモリ用の忌避剤を使うことでコウモリの侵入を妨げ、住みつかせないようにすることができます。


住みついてしまったコウモリを駆除するために

まず1つ大事なポイントがあります。

コウモリは鳥獣管理保護法によって保護されている動物です!

これがどういうことかと言いますと、捕獲することが禁止されています。
つまり、自分で勝手に捕まえることをしてはいけません。
ですので、捕まえるのではなく「追い出す」「追い払う」ことが基本的な駆除方法になります。

コウモリを追い払うのに適切な時期は?

コウモリの駆除は冬眠期間はできません。
それ以外の時期、4月から10月くらいまでが、適切な駆除期間です。

ただし、7月〜8月はまだ飛ぶことのできない子供のコウモリがいることもあり、(飛べないので)追い出すことができないケースもあります。
個人で駆除をする場合は、夏を除いた春か秋くらいが適切です。

住みついたコウモリを追い払う方法は?

コウモリの追い出しは忌避剤燻煙剤を用いて行うことになります。
市販されている薬剤で十分効果が得られます。

【作業をするときの注意】
コウモリの駆除をする際に、空気中に舞ったフンの粉などから病原菌や寄生虫を吸い込んでしまうリスクがあるため、防塵マスクゴーグルを着用の上よろしくお願いします。
(ガーゼやウレタン、不織布のマスクでは不完全です。必ず防塵マスクを選びましょう。)

コウモリを追い払ったら、掃除と除菌、侵入防止対策を

コウモリを追い払うことができたら、その場に溜まった糞尿の掃除をしましょう。
糞尿の掃除においても防塵マスクやゴーグルは必要ですし、素手で触ってしまわないようにゴム手袋もしておいた方が無難です。

糞尿の掃除ができたら、除菌して菌が残らないようにしましょう。

そして再侵入を防ぐために、隙間を埋めたり、ネットや金網で保護しておきましょう。
せっかく追い出すことができても、戻ってきて住み始めることもあります。

自分でできない場合や、危険を伴う高所作業がある場合は業者に依頼しましょう

自分でコウモリの追い出し作業ができない場合や、危険を伴うような高所作業がある場合は、専門の業者に作業を依頼することも視野に入れましょう。
自分で作業をして怪我でもしてしまったら大変です。

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駆除業者もただ駆除をするだけでなく、糞尿のクリーニングや除菌、侵入口の保護作業までしてくれるような業者を選ぶのが望ましいでしょう。

一度コウモリが住み着いたということは、住みやすい環境だということです。
再び入ってこないようにする対策が求められます。

まとめ

コウモリが家に住みついてしまうと、騒音や糞尿の被害から始まり、ダニ問題、果てには病原菌や寄生虫問題にまで発展してしまう可能性があることがわかりました。

身近にコウモリがたくさん生息しているような地域では、コウモリが住み着かないように忌避剤を設置したり、コウモリの入口となってしまうような箇所をしっかりと保護しておきたいでね。

もし家に住みついてしまったら、捕まえるのではなく「追い出す」という方法で駆除をしましょう。
そして糞尿は綺麗に除去しておきましょう。
綺麗に清潔に保つことが、病原菌から身を守ることにつながります。

また、自分で駆除ができない場合は業者に依頼して確実に作業をしていただくことも検討してみてくださいね。

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