みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事のテーマは「蜂」です。
「ここ数日、蜂を見かけることが増えたなぁ。」と感じて家の周りを見渡してみると「こんなところに蜂の巣が!」となることはありませんか?
蜂の種類によっては、強い毒を持っているものもいますので、生活が脅かされますよね?
蜂が家の周りを飛んでいる中で暮らすのは極めて高い注意が必要ですし、出来れば駆除したいです。
今回はそんな「蜂」に困った時の対策をまとめてみました。
まずは家に巣を作る蜂について見ていきましょう。
家に巣を作る蜂の種類はどのくらいいるの?
日本で家屋や家屋周辺に巣を作る蜂の種類は大きく分けて3種類です。
その3種類とは「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」です。
特にスズメバチとアシナガバチは危険です。
スズメバチ
危険性(攻撃性)が高く一番出会いたくないハチです。
体長は4cm〜5cmほどと大型です。
体(お腹)は黒とオレンジ色の縞模様です。
頭もオレンジ色をしています。脚は黒色のものが多いです。
蜂の巣の形状はまるっこくて大きいです。
木片や樹皮などを噛み砕いて固めながら巣を作るので、独特の模様が出来上がります。
80cmを超える大きさの巣もあります。
立派な巣はオブジェとして家の中に飾って見える方もおられます(もちろん蜂がいない状態で)。
巣の中は何層にもなっています。
巣の場所は軒下に加え、屋根裏や床下など人目につきにくい場所にも作ります。
凶暴で毒性も強く集団で人を襲ってきます。
何もしてなくても近づくだけで襲われることもあります。
特に、土の中に巣を作るオオスズメバチは一番危険ですので、素人は手を出さない方が良いでしょう。
また、スズメバチの種類によって性格が違うので、駆除は専門家に任せた方が良いと言えます。
アシナガバチ
体長は2cm〜3cmほどで、スズメバチと比較して小型です。
体(お腹)は黄色と黒の縞模様です。
脚は黄色のものが多く、長い後脚を持ちます。
巣はシャワーヘッドのような形をしていて、最大でも15cm程度とそれほど大きくはないです。
六角形の巣穴が丸見えの状態です。
攻撃性はそれほど高くなく、怒らせるようなことをしない限りはおとなしいです。
ただ、何かをしている最中に怒らせてしまったなど、油断していて刺されるということもありますので、注意が必要です。
刺されると痛みが強く、アシナガバチの種類によっては強い毒性を持ちアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
巣の場所は軒下や木の枝など、分かりやすいところに作ります。
ミツバチ
体長は1.5cm〜2cm程度と小型です。
体色は黄色と黒の縞模様です。
巣は板状で、何層にもなっています。
大きくて1mほどの巣になることもあります。
数千〜数万匹で生活しています。
ミツバチは基本的には穏やかな性格です。
しかし、そこはやはりハチですので刺激を与えると襲ってきます。
毒性は強いので、刺さった毒針はしっかりと抜き、水洗いや消毒などをして処置をしてください。
また、寒い時期(10月〜11月、2月〜3月)の方が攻撃性が高くなるので、巣に近づかないようにしましょう。
巣の場所は屋根裏や床下など、人目につきにくいところにあります。
穏やかな性格の蜂の種類としては、他にクマバチやドロバチも挙げられます。
蜂は家のこんなところに巣を作る
蜂の種類によって、閉鎖的な空間に巣を作る場合と開放的な場所に巣を作る場合があります。
閉鎖的な空間に巣を作る蜂の場合は「屋根裏・床下・壁の中」が主たる場所です。
このような場所に巣を造られてしまうと、駆除が非常にやっかいです。
人目にもつきづらいので発見が遅くなり、気がついた時には巣が大きくなっていることが多いです。
開放的な場所に巣を作る蜂の場合は「軒下・庭木・外壁」が主たる場所です。
蜂が飛んでいるなと思って目で追っていくと、その先に蜂の巣があることがあります。
比較的早い段階で発見できることもあり、巣が小さいうちに駆除することも可能です。
私の住んでいるボロ屋では「アシナガバチ」が毎年のように家のどこかに巣を作ってしまいます。
私がこれまでに発見した場所、駆除した場所を紹介させていただきます。
蜂の巣を見つけた場所
- 軒下
- ベランダ
- 2階の外壁
- 脚立の脚
- 庭に置いてあるコンクリートブロックの穴の中
- エアコンの室外機の中
- 車庫の鉄骨部分
一番驚いたのは、エアコンの室外機の中にそれなりの大きさの巣が3つも出来上がったいたことです。
気がついた時は既に使われていない状態の巣だったため蜂はいませんでしたが、こんなところに!?と、ある意味関心しました。
調べてみるとそういう事例はけっこう多いようで、エアコンの室外機は蜂の巣が作られやすいというのは私にとっては衝撃でした。
もし蜂の巣を見つけてしまったら
もし家に蜂の巣を見つけてしまったら、まずは近づかずに一旦引き返しましょう。
黒っぽい服装や、香水など香りの強いものを身につけている場合は襲われる確率が上がってしまいます。
身の安全を確保したところで、可能ならば蜂の種類を見極めます。
「スズメバチ」なのか「アシナガバチ」なのか、というのが大きな目安でしょうか。
もし「スズメバチ」だった場合は無理に個人で駆除しようとしないことです。
なんの防護策も取らずにスズメバチに向かっていくのは危険です。
業者にお願いしてしまうのが一番安心でしょう。
「アシナガバチ」の場合は個人でも駆除できます。(個人の感想です)
ただし、身の安全だけは確保して行いましょう。
また、駆除する必要のない場所に巣がある場合は特に何もしなくても良いかもしれません。
まずは様子をみることも大切です。
アシナガバチの中にも攻撃的な種類のものもいますので、どのアシナガバチなのかを把握することも行いましょう。
「ミツバチ」の場合は、攻撃性の問題よりも蜂の数と巣の大きさが問題です。
数千から数万匹という群れで生活し、しかも長年居座られますので、屋根裏などに巣があった場合は私たちがストレスを抱えることになります。
巣からはハチミツも垂れてきて木が腐る原因になるでしょうし、蜂の死骸に虫が湧くこともあるでしょう。
巣の場所や大きさにもよりますが、個人で駆除するのは無理そうだと感じたら、迷わず業者にお願いしてしまった方が良いです。
ただ、もし巣の場所がなんの害もない場所で、かつ蜂に刺されないような対策(防護服など)もとれるのでしたら、ハチミツが収穫できるかもしれませんね。
個人でできる蜂の巣駆除の方法
蜂の巣駆除を個人で行う場合は、十分に注意して行なってください。
また、対象となる蜂の種類や巣の大きさによっては個人でできる限界を超えているケースがありますので、その場合は迷わず業者に依頼してください。
個人で駆除できる蜂の巣の条件
・蜂の数がまだ少ない状態であること。
・手の届く範囲であること。
・自分がすぐに逃げられる場所であること。
この4つが基本的な条件です。
ここからのお話は私の個人的な経験に基づき書いています。
<個人でできる蜂の巣駆除の方法>
対象となる蜂:キアシナガバチ
巣の大きさ:10cm程度まで
巣の場所:すぐに自分が逃げれる場所(素早い身動きが取れる場所)
殺虫スプレーが届く場所
【服装】
防護服を個人で用意できる方はかなり稀だと思いますので、最低でもこういう服装でという例を挙げておきます。
・厚手の手袋(蜂の針を通しにくいもの。)
・長靴
・タオル(首周りに巻いて保護)
・帽子(防蜂ネットがあるとなお良い)
・レインコート
・ゴーグル(殺虫剤が逆風で目に入ってくるのを防ぐ目的もある)
ケースバイケースですが、私は長靴とレインコートは省略しています。
運動靴と靴下です。
駆除を行う時間帯は夕方がよいです。
日中は蜂の動きも活発で、出払っている蜂もいます。
ある程度日が暮れてから、帰ってくる蜂にも注意しながら駆除を行います。
アシナガバチの巣は剥き出しなので、スプレーの効果は的面です。
数秒間噴霧するだけで、表面のハチは息絶えます。
表面上の蜂が落ちたからといって、すぐに巣へは近寄らないようにしましょう。
数分様子を見て、戻ってくる蜂がいたら追加でスプレーを噴霧します。
戻ってくる蜂がいないと踏んだら、火バサミでサッと巣を取りましょう。
アシナガバチの巣は結構強い力を入れないと取れないこともありますので、ぐりぐりやりながら取ります。
取り除いた蜂の巣は、ゴミ袋に入れて処分しましょう。
殺虫剤で死んだ蜂はそのまま触らずに放置するか、火バサミで拾って巣と一緒にゴミ袋に入れて処分しても良いです。
素手では触らないようにしましょう。
最後に、巣のあった場所にもう一度スプレーをして、予防処置をします。
これで完了です。
プロに任せるべき蜂の巣の種類
個人でできる蜂の巣の駆除には限界があります。
特にスズメバチに関しては危険度が大幅に上がります。
先ほどの4つの条件から外れる場合はプロに頼んでしまう方が得策でしょう。
プロに任せるべき蜂の巣の条件
・蜂の種類が凶暴
・蜂が既に多くなりすぎていて大所帯
・アレルギー反応が怖い
・そもそも虫嫌い
などです。
特に大所帯になりすぎてしまったスズメバチは素人が手を出すには危険すぎます。
自分には無理だと思ったら、業者に問い合わせてみましょう。
どのくらいのお金がかかるの?
実際に蜂の巣の駆除を業者に依頼するとどのくらいの金額がかかるのでしょうか?
業者ごとに設定料金が違うので、一概にこの金額!と言い切ることは難しいですが「1万円〜5万円程度」を見ておくとよいでしょう。
料金の考え方としては、まずは業者さんに来てもらうことで発生する「出張費」があります。
そして、蜂の巣の大きさや蜂の種類によって危険度が変わりますので、巣が大きいほど、蜂が凶暴なほど高額になっていきます。
また、高いところに巣がある場合も「高所作業」ということで加算されることがあります。
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まずはお見積りを出していただいて、何がどのくらいの金額になるのかしっかりと説明を受けることが大切です。
お住まいの市区町村によっては蜂の巣駆除の対応をしているところもありますので、業者に問い合わせをする前に一度尋ねてみるのもよいです。
ただし対応は遅くなるケースが多いので、今の状況と照らし合わせながら判断しましょう。
まとめ
ボロ屋に蜂の巣ができると、より一層のボロ感が出てしまう気がするのは私だけでしょうか?
ボロくなくても蜂の巣ができるかどうかは環境次第ですので、新築の家にだってできるのですけどね。
そんなわけで、今回は蜂の巣についてまとめてみました。
とりわけ凶暴なスズメバチや家の中にできてしまったミツバチの巣以外は、特別困らない限りは様子をみても良さそうです。
また、自分で対処できる限界を超えている場合は迷わず業者にお願いした方が、自分の身を守るという点で得策ですね。(※くれぐれも危険なことはなさらないように。)
蜂の巣を見つけたら落ち着いて対応していきましょう。