ボロ屋と自然の脅威

毎年台風が来る度に、このボロ屋は大丈夫なのかと心配になる。ボロ屋と台風の話。

巨大台風の脅威

今年も台風の季節がやってきました。
ボロ屋に住んでいると、いつも台風情報が気になります。
気候変動のせいで台風自体も非常に強力でドキドキです。

「今回の台風は直撃コース??」
「あ、この台風は進路が逸れてくれた。よかった。」

などと一喜一憂しています。

新築の家や、ある程度新しい家にお住まいの方でしたらここまで心配することもないかもしれません。
家自体が強いですからね。

ですが、ボロ屋の場合は違います。
家が弱っていることは住んでいる人が一番よくわかっています。

風速の強い台風が直撃コースになる場合などは本当に毎回悩みます。
台風が日本横断ツアーを開催しようものなら、ある意味お祭り騒ぎです。

ボロ屋に住んでいると台風が怖い。

築年数の長い家に住んでいると、一体何がどう怖いのか。
そして怖さもそうですが、何が心配なのか、次に挙げてみようと思います。

1.屋根瓦が飛ばされる心配

風で剥がれた瓦
古い家に住んでいるほど屋根瓦が飛ばされるのでは?という心配事が起きます。
特に普段目視でチェックできないような2階の屋根瓦です。

チェックすることができないので状況把握もできておらず、想像で心配することになってしまいます。
瓦が古くなっていてヒビが入っていたり割れていたりすればズレてきて剥がれやすくなっているでしょうし、瓦自体は悪くなっていなくても、ズレて隙間ができてしまっていることもあるかもしれません。
隙間ができていると、そこから風が入ってしまいますので、瓦が持ち上げられてしまいます。

また、今と昔では瓦の留め方も変わってきていて、従来の方法だと強い風力に耐えられないということも考えられます。
ですので、もしかしたら強風で飛ばされるのでは?という心配事に悩まされます。

近年では「防災瓦」というものがあり、風や地震に強い瓦も出てきています。

2.家が軋む

ボロ屋は最大瞬間風速のような暴風に煽られると一瞬揺れたりミシミシと軋みます。
ちょっと怖いです。いえ、結構怖いです。

父がDIY好きなので、家の中の至る所にゴツゴツと補強を入れてあり多少は補強されているとはいえ、それでも自然の力には敵わないところはあるでしょう。

特に2階の部屋に居ると揺れている感じが伝わってきやすいので不安を煽られます。
家屋の倒壊の恐れがあるというのは、こういうことをいうのでしょうか。
(よほど大丈夫だとは思いますが。)

3.窓ガラスが割れると怖い。

雨戸
台風直撃コースの時は流石に雨戸を閉めます。
雨戸も旧式ですので、木枠にベニヤ板が貼られているような、あの古いやつです。
正直強度もどのくらいあるのか怪しいです。

何せ窓ガラスも薄いシングルガラスです。
しかも一度も取り替えていません。
そんなガラスがどの程度の風圧に耐えられるのか、、、もしかしたら風圧に負けて割れるのでは??とすら感じてしまいます。

ですので、何もないよりはマシと思って雨戸を閉めています。

また、もし何かが飛んできて窓ガラスが割れてしまった場合、中に吹き込んでくる風の力で屋根が飛ばされるということも起きかねません。
流石にそんな事態は避けたいので、窓は守っておきたいです。

4.地域によっては水害や土砂崩れの心配も。

これに関して立地の問題になってきますので、ボロ屋であろうと新築であろうと条件は同じなのですが、自分の住んでいる地域が災害が起きやすい地域かどうかはしっかりとハザードマップで確認しておかないと大変なことになります。

ただ、建物の強さを考えた場合にはやはり新築には負けてしまいますので、耐久性が既に劣っているのならば、安全な建物に前もって避難しておくことも大切です。
その判断材料としてハザードマップは有用です。

ハザードマップポータルサイト(国土交通省)※外部サイトが開きます。

ボロ屋として台風に備える。台風が来る前にやっておきたいこと。

台風が直撃コースになったのならば、ボロ屋に住んでいる住民としてもいろいろとやっておくべきことがあります。

1.家の周りに乱雑に置かれている物を風に飛ばされないように片付けておく

ボロ屋の家の周りにはガラクタが散乱していることが多いです。
大きいものや小さいもの、軽いものや重いもの。
バラエティに富んでいます。

それらの物たちを風に飛ばされてどこかに行かないように(近所の迷惑ならないように)、しっかりと片付けておく必要があります。

物置に片付けたり、家の中に入れたり、ロープで括り付けたりするなどして対策をしましょう。

2.雨戸を閉めておく・飛散防止フィルムなどを貼る

ボロ屋のボロい雨戸といえども、無いよりはマシです。
弱っている窓ガラスが直接風雨にさらされることから守ってくれますし、飛来物からもある程度ガードしてくれます。守りがあるだけで、心理的な安心感も得られます。
雨戸がない部屋の場合は飛散防止フィルムや養生テープを貼って、ガラスが割れた時の飛散を防ぎましょう。

3.ボロ屋でなくとも備えておきたい非常用グッズ

□懐中電灯やランタン

夜に停電すると真っ暗で何も行動することができませんし、灯りもないと心細くなります。
常日頃から電池残量などもチェックしつつ、わかりやすいところに備えておきましょう。

□モバイルバッテリーやポータブル電源・発電機

今やスマホは手放せない生活必需品です。
情報を仕入れるために真っ先に使うのはスマホでしょう。
そんなスマホも電気が必要です。発電機までは難しいかもしれませんが、モバイルバッテリーは持っておくと便利です。

モバイルバッテリーよりも容量の大きなポータブル電源もありますので、モバイルバッテリーでは心もとない場合こちらをお勧めします。

□食糧と飲料水

インスタントやレトルト系の食品は日持ちもしますし美味しいですので、日常的にある程度ストックしておいて古いものから使って差し替えていく形で常備しておくと良いです。
水も同様に箱買いしておいて、古いものから順に使っていく感じで日常的にある程度ストックしておくと焦らず過ごすことができます。
また、少しお菓子などもあると心が安らぎます。

□生活用品

いつ断水が起こるとも限りませんので紙皿や紙コップ、もしくは食器に被せるため(洗い物を減らすため)のラップもあると便利です。
また、もし断水が起こると事前に分かった場合はお風呂に水をためておくことも重要です。

トイレも念の為、災害用のトイレや携帯トイレを用意しておくともしもの時に安心です。

また、お風呂に入れなくなる可能性も踏まえボディシート(ウェットシート)もあると体の不快感のストレスが軽減されます。

□調理器具

ガスボンベ式のコンロ(カセットコンロ)があると重宝します。
暖かいものが食べられるというのはとても安心します。
よほど台風でガスが止まるということは少ないですが、万が一の時のために1つ用意しておくと良いでしょう。

□持ち出し用災害用バッグ

自宅での生活が危うく、別の場所に避難しなければならないとなった時に、サッと持ち出せるように災害用バッグの準備も大切です。
日常的に用意をしておけば慌てずに対応することができます。
余裕があればバッグの他にある程度自分に必要な物をまとめて持ち出しましょう。

実は災害時に必要な物ってキャンプに必要な道具と似ています。
結局生き抜くためのサバイバルな条件下に身を置くことになるので、当然ですが似たり寄ったりな物が必要になるのです。
逆にいえば普段からキャンプやアウトドアが趣味で楽しんでいらっしゃる方は、道具が一式揃っているでしょうし、食料さえ調達できてしまえば、落ち着いて切り抜けられるイメージです。

非常に強い台風で警戒レベルも高い時は迷わず地域の避難所へ!

台風の勢力によって警戒レベルも変わってきます。
気象庁から発表される注意報や警報・避難指示にはしっかりと耳を傾けて、自分がどういう行動をしたら良いのか判断しましょう。

特に避難指示が出されて、自治体の避難所が開放された場合などは安全確保のために速やかに避難しましょう。

もしも台風の被害に遭ってしまったら。

もしも台風によって家屋や家財が被害に遭ってしまった場合「火災保険」によって補償が受けられます。

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家計の支出節約のために火災保険に入っていなかった!
というケースの場合は何も補償が受けられませんので、もしもの時のために火災保険には入っておいた方がよいと思います。
また火災保険の内容によって補償される範囲が変わってくるため(金額も変わってくるため)、自分がどの程度の範囲で何が必要なのかを検討して加入されると良いかと思います。

保険金以外にも「災害見舞金」というお金が、行政や会社から支払われるケースもありますので、被害に遭ってしまった際には、一度確認してみてもよいでしょう。

(参考)
被災したときに受けられる保険金以外のお金に関連する制度(外部サイトが開きます)

まとめ

今回の記事ではボロ屋と台風について触れてみました。
家が古くなっていけば行くほどに、その耐久力も下がっていきますので、どうしても自然の脅威からどのくらい身を守れるのかというのは懸念される材料になります。

年々自然災害の被害や脅威が増していたとしても、ボロ屋に住んでいる身としてはただ神頼みです。
家を建て替えるお金もありません。

せめて事前に家の状態をチェックしたり補修したりして最低限の備えをしつつ、いざ逃げなければならない状況になったら身の安全を第一に、すぐに脱出できるような備えも一緒に準備しておくことが大切ですね。

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もし屋根瓦の状態が悪くて修理が必要な状態でしたら、早めの対応が必要です。
前もって点検を依頼して修理して整えておきましょう。

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