みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事のテーマは「昔の扇風機、ちゃんと掃除してる?」です。
皆さんはご自宅の扇風機はどのくらいの年数使いますか?
壊れるまで使い続ける派でしょうか?
それともある程度古くなってきたら買い替える派でしょうか?
我が家は「壊れるまで使い続ける派」です。
ウチで使っていた昭和の古い扇風機もコードが断線したので、断線した部分を一回カットして線を繋ぎ直してそこからまた数年間使用したものがあるくらいです。
さすがに去年あたりから異音がするようになったので、今年からお役御免で倉庫に眠らせています。
そのくらいギリギリになるまで使い続けていますので、少々怖いくらいです。
もったいない精神がハンパないです。
そこまでして使う程ではないにしろ、10年、20年、30年と使っている扇風機をお持ちの方もおみえになるのではないでしょうか?
そんな長く使っている扇風機はしっかり掃除されていますでしょうか?
実は長く使っている扇風機ほど、とてもホコリが溜まっている危険な場所があるのです。
扇風機にほこりが溜まる場所
夏が終わり、日中も過ごしやすい気温の日が続くようになってくると「そろそろ扇風機を片付けようかな」となります。
サーキュレータ代わりに年中扇風機を使われている方でない限りは、季節の移り変わりとともに扇風機を片付けられることと思います。
扇風機を片付ける際、さすがにそのまま片付ける訳にはいきません。
夏の間に大活躍してくれた扇風機は、ホコリを大量に纏っています。
マメな方は夏の間も数日おきに掃除されているのかもしれませんが、多くの方は「片付ける時だけ掃除」をしているのではないでしょうか。
そんな私も片付ける時だけ掃除派です。
扇風機の仕組みの関係上、主に風の流れに沿ってホコリが溜まります。
・プロペラの風を切る辺
・全面ガードの裏
・台座の表面
この4箇所が目に見えてホコリが溜まるところです。
目で見て分かりやすいこの部分をメインで掃除して、片付ける。
毎年そのようにしていました。
今年もいつものように自室で使っている扇風機を掃除して片付けました。(こちらはまだ購入して2,3年ほど)
そしてついでなので親がリビングで使っている扇風機も一緒に掃除をして片付けようと思い、掃除を始めました。
下の写真の扇風機がそれです。
平成の初期くらいの物かと思っています。
この扇風機も同じようにカバーやプロペラのホコリを掃除していたのですが、ふとモーターカバーの中を見てみたらモコモコとしたホコリの山を見つけてしまいました。
「いや、これはアカンだろ・・・」と思いました。
もし経年劣化でモーターなどから出火してしまったら、ホコリがあるせいで火の回りが早くなるかもしれないなどの恐怖を感じました。
早速分解して中を掃除することにしました。
そうです。
忘れてしまいがちですが、「モーターカバーの中」にもホコリが溜まるので気がついた時に確認してみてください。
扇風機のモーターカバーの分解掃除の方法
扇風機の分解掃除って、基本的には前後カバーとファン(プロペラ)を外すところまでしか行いませんよね?
もしかするとモーターカバーを外すことが出来るということをご存知ないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
構造的にはとても簡単ですので、以下流れに沿って紹介させていただきます。
(取り外しにはコツがいるのでやや大変です。)
①首振り切り替えのツマミを外す
最初にして最大の難関です。
この扇風機のツマミがなかなか外れなくて「本当に分解できるの?」「なんか壊しちゃいそう。。」と思って断念してしまうケースも多くあります。
私自身何度か断念したことがあります。
このつまみの外し方は2タイプあります。
「強く引き抜くタイプ」と「ネジで留まっているタイプ」です。
お使いの扇風機のツマミの穴の中にネジがあるかないかをまずは確認してください。
<強く引き抜くタイプ>
ツマミの穴の中にネジがなければ、引き抜くだけです。
引き抜くといってもツマミと軸がツメでしっかり噛んでいるので軽い力では抜けません。
かなり強い力で引き抜く必要があります。
上手く引き抜けない場合は穴に棒を差し込んでグッと押しつつピンを引き上げる感じで試してみてください。
または、ペンチを使ってテコの原理で持ち上げてもいいですが、パーツに傷がついたり欠けたりすると怖いので、ウエスなどを噛ませて慎重に行なってください。
<ネジで留まっているタイプ>
まずはツマミが留めてあるネジを回しましょう。
ネジを回す向きが逆ネジ(右回しでゆるむ)になっている可能性が高いので注意してください。
ネジが取れたら、つまみを引き抜いてください。
②モーターカバー(後ろ)のネジを外す
モーターカバーもネジで止められています。
写真のような感じでネジが留まっていますので、ネジを取り外します。
※前側のモーターカバーはつけたままでも、後ろのカバーは外せるようですが、しっかりハマっていて取りにくい場合は前側のカバーも一緒に外してしまった方が作業がしやすいことがあります。
(③モーターカバー(前)のネジを外す)
機種によってネジの数は違いますが、前側のモーターカバーにもネジが付いていますので取ります。
写真の例では3箇所です。
④モーターカバーを取り外す
ネジを取ったので、いよいよカバーを取り外します。
前側のカバーの溝に後ろのカバーがしっかりとハマっていてなかなか取れないことがあります。
少しずつこじるような感じで外しましょう。
(※外すところの写真を撮り忘れたので、左の写真はまだツマミとか付いています。ご了承ください。)
⑤モーター周辺がむき出しになるので、ホコリを掃除する
この写真のモーター部分が実際に私がカバーを取り外した状態で撮影したものです。
かなりひどい状態でホコリが溜まっていて、油(グリス)も吸っているため、油ぼこりになってしまっています。
ブラシを使って掻き出しながら、細かい部分までホコリを取り除きました。
扇風機のモーターカバーはこのような流れで外して掃除をすることができます。
取り付けはこの逆手順で行います。
モーター周辺を掃除する必要がない場合(通常の扇風機の掃除方法)
モーターカバーの分解まで辿り着いて掃除をするのはやや手間がかかりますが、その必要がない場合はファンカバーやファンの取り外しだけで良いので楽に行えます。
通常の扇風機の分解掃除で良いですので、
・前のファンカバー
・ファンの留め具
・ファン
・後ろのファンカバーの留め具
・後ろのファンカバー
の順番に外して分解するだけです。
分解したそれぞれのパーツを水拭きや、中性洗剤を使った水拭きをして汚れを落としていきます。
水拭きが終わったら、乾拭き、乾燥を経て、再度組み付け直せば作業完了です。
扇風機の寿命は何年くらい?長持ちさせる秘訣はある?
一般的な扇風機の寿命はメーカーによっても異なりますが、5年〜10年程度と言われています。
平均すると8年ほどです。
思ったよりも長持ちしないなというのが率直な感想です。
せめて10年〜15年くらいは持って欲しいなと個人的には思いますし、実際に「壊れていないから」「動くから」と10年でも20年でも使い続けてしまいます。
きっと多くのご家庭でも「壊れていないから」というような理由で扇風機を何十年も使い続けるということをされているのではないかと思います。
「問題なく使えているのだからそれでいいんじゃない?」となりますよね。
我が家もそういった感じで使い続けているものがあります。
ところが1つ落とし穴が潜んでいます。
やはり長く使えば使うほどに経年劣化というものからは逃れることができません。
特にコンデンサやモーターからは、発熱・発火をしてしまい火災につながる恐れもあります。
政府広報の記事からも
経年劣化による事故は、年数が経つにつれて増加する傾向にあります。扇風機の事故は2017年度から2021年度の5年間に71件発生しています。
と、記載があることから古い扇風機を使い続けることによって火災を招いてしまう恐れがあるのです。
「昨日まで普通に使えていたのに・・・・・」という扇風機から今日突然火が出た、なんていうこともありえる訳です。
このような事故を未然に防ぐために、2009年に国が「長期使用製品安全表示制度」という基準を作りました。
製品ごとに「耐用年数」を表示するというものです。
この年数表示が安全に家電を使うための目安の1つになっています。
ただ、これ以前に発売されているものに関しては表示がありませんので、各自の判断になってきます。
「10年使えたらヨシ」として、あまりにも古い扇風機を使っている場合は新しいものに買い替えることを検討したほうが良さそうです。
(我が家もこの記事で先ほど紹介した扇風機が危険な年数ですので検討します)
そろそろ寿命かも?と感じる扇風機のサインは?
使っている扇風機が「そろそろ寿命かな?」と感じるサインがあります。
この症状が出てきたら、買い替えを検討し始めましょう。
異音がする
普段聞きなれないような異音が聞こえ始めたら劣化を疑いましょう。
ただしプロペラ回りの部品がゆるんでいるから音が出ているということも考えられますので、まずは部品のゆるみなどがないかしっかりと確認をして、それでも音が鳴っているのなら怪しいです。
特にモーター周辺から音が聞こえてくる場合は危険視した方がよいでしょう。
異臭がする
特にモーターやコンデンサ周辺で起こります。
異臭がしたらすぐに使用を中止してください。特に何か焼けているような臭いがしている場合は要注意です。
発火する恐れが非常に高いです。
前兆として、モーターカバーが異常に熱くなっていたりすることがあります。
スイッチを入れても動かない。または不規則に動く。
この段階ではもう壊れています。
電源を入れておくと危ないので、すぐに使用を中止するようにしてください。
電源コードの断線が疑われる場合。
古くなってくると電源コードも断線してしまうことがあります。
片付ける時に同じ位置で曲げていたりすると、そこだけコードが弱くなり断線します。
我が家のように断線したコードを補修(繋ぎ直し)して使うということは正直オススメしません。
失敗すると危険です。
断線しているかどうかの確認は、電源を入れた状態でコードを動かしてみるとわかります。
接触している時は羽が回りますし、離れてしまうと回転が止まります。
コードを動かしてみて動作が不安定ですと、断線している可能性が高いです。
プロペラガードが変形していたり、プロペラにヒビが入っている
極端にガードが凹んでしまって変形していたり、プロペラにヒビが入っている場合も危険です。
発火の危険とは異なり、こちらはプロペラの破片が飛んでくるという危険が潜んでいます。
プロペラが回転している時にガードに接触し、接触の衝撃でプロペラが割れるとその破片が飛び散ります。
自分の方に破片が飛んでくると、破片が最悪目に入ってしまうなどのケースも考えられます。
これらのような異常が現れたら「寿命」と考えてください。
扇風機を長く使うためにできること
扇風機を長く使うためには綺麗に保つことが大切です。
特にホコリを溜め込んでしまうと、モーターの冷却や放熱の妨げになってしまうので、モーター周りは綺麗にしておきましょう。
もちろん、プロペラやプロペラガードに付いてしまうホコリもキレイに取ってしまいましょう。
その方が気持ちよく使えます。
また、電源コードに過剰な圧が加わらないように丁寧に取り扱いましょう。
電源コードの断線を防ぐことも長く使うためには1つのポイントとなります。
扇風機の処分方法は?
扇風機を処分したい時にまず頭に思い浮かぶのはリサイクルショップかもしれません。
ですが、よほど新しい機種であったりまだまだ使えるというものにしか買取金額は付かないでしょう。
使えるものでも古い扇風機はよくても無料引き取りがせいぜいだと思います。
また、新しい扇風機を買うのと引き換えに古い扇風機を引き取ってくれる販売店もあるようですので、そのようなサービスを行っているお店で購入するのも1つの手段かと思います。
ただし基本的には不燃ごみや粗大ゴミとしての扱いで処分することになるケースが多いと思いますので、お住まいの地域のごみの分別に合わせて処分していただくことになります。
不用品回収業者が巡回しているような地域ではそのタイミングに出すことも可能です。
(悪徳な回収業者にはご注意ください。)
昭和レトロな扇風機は売れるかもしれない
今だけ限定かもしれませんが、昭和レトロな扇風機には状態が良ければ金額が付くことああります。
昭和レトロなものが「かわいい」とか「懐かしい」という理由で一部の界隈では非常に人気です。
他にも、「以前手放してしまったのだけれど、また手元に置きたい。」というようなケースもあります。
例えばメルカリで「昭和レトロ 扇風機」のキーワードで検索してみると、懐かしい扇風機が数千円〜数万円の価格帯で出品されています。
ただし、売れるためには値段設定や運もありますので絶対売れるとは限りません。
もしお手元に昭和の扇風機がある方は1度試してみるのも面白いかもしれません。
DCモーターの扇風機は消費電力も少なく音も静かで快適
今の時代で扇風機を買い替えるのなら「DCモーターの扇風機」がオススメです。
DCモーターの扇風機は消費電力が少なく、何より音が静かです。
とても心地よく使えます。
数年前と比べても随分価格も落ち着いてきた感じがあり、1万円前後とかそれ以上する機種が多かった中、今では5000円台から狙える機種も出てきています。
もちろん従来通りのACモーターの扇風機も価格としては非常に魅力的な部分がありますので、買い替えの際はお好みに合わせて使い勝手の良い方を選んで頂くのが最善です。
一番怖いのは発火してしまいそうな古い扇風機を使い続けることです。
まとめ
今回の記事は、自宅で使っている扇風機を掃除をしていて「これマズいんじゃない?」ということを発端にして扇風機についていろいろとまとめた次第です。
正直他人事ではありませんでした。
寿命の近い危険な扇風機を使うよりも、5000円前後で狙える扇風機に買い替えて、お財布にやさしく安全に快適な夏が過ごせると良いなと感じました。
もしご家庭で長く使っている扇風機があるのでしたら「この扇風機大丈夫なのかな?」と一度見つめ直すタイミングなのかもしれませんね。
台所で使っている扇風機が油やホコリでベタベタになってしまった時のお掃除についても書きましたので、もし気になる場合はこちらの記事も参考にしてください。