実践シリーズ

【実践!】ゴミを減らせて土も作れる!生ごみを使って堆肥に再生!

生ごみを埋めて堆肥づくり

みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事は、「家庭から出る生ごみをリサイクルして堆肥を作ってみた」をテーマにしました。

ボロ屋だからこその悩みというよりは、どこの家庭でも抱えている悩みだと思いますが「生ごみ」って処理が大変ですよね?
水分が多いとゴミ袋が重くなりますし、水が漏れないようにしっかりと袋に入れなくてはならないですし、夏はすぐに腐って異臭を放ちます。
コバエやゴキブリだって寄ってきます。

できればそんな生ごみを少しでも減らしたいと思うのですが、毎日の食生活の中で必ず生ごみは出てきてしまいます。
いつもいつも外食するわけにもいきません。
そんな生ごみですが、有効活用できる方法があります。

そうです。
みなさんご存知の通り「堆肥にしてしまう」方法です。

虫や微生物たちに分解してもらって土に還してしまうのが、一番エコで優しいです。

今回は私が実際に家で行っている方法を記事にしてみました。
もうこの方法で10年近く生活してきていますが、今のところ問題は起きていません。
前提として「生ごみを埋められるだけの庭の広さがあること」がありますので、ご了承ください。

生ごみを土に再生させる方法は至ってシンプル!

生ごみを土に還すためにはどんな方法があると思いますか?
よく耳にするのは「コンポストを使って堆肥を作ること」ですが、私の場合はコンポストは使いません。

やっているのは「穴を掘って埋める」。
それだけです。

ただしある程度のサイズの穴を確保できる土地(庭)が必要です。
生ごみを埋められるほどの場所が確保できない場合はこの方法には適していません。

生ごみを捨てている穴
今使っている穴はこのような感じです。

少々生々しい写真で申し訳ないですが、実際に捨ててある感じは伝わるかなと思います。

直径40〜50cm程度、深さ50cm程度の穴を掘って、そこに生ごみを捨てていっています。
この穴はもうだいぶ一杯になってきています。
私の家庭ではこのくらいの穴1つで2〜4ヶ月程度使うことができます。
(季節などによって期間がまちまちです)

時々上からやさしく土を被せますがうっすらと被せる程度です。
残り5〜10cmくらいの深さになってきたらその穴は一旦終了です。
一気に土を被せて(若干山にする)、動物に掘り返されないように少し大きめの石をいくつか置いて塚にします。
あとは半年〜1年程度放置しておけば埋めておいた生ごみは土に還っています。
(あまり早く掘り返しすぎると分解されていない恐れがあるので、私は長めに寝かせています。)

待機期間(寝かしている期間)が長いので、穴は全部で4つほど作ります。
そうするといい感じのサイクルが作れるので、土になったであろうタイミングでもう一回掘り起こしてそこを新しい穴として使います。
生ごみ穴のサイクル

小さい穴でも悪くはないのですが、それだとたくさん入らないので数日しかもちません。
頻繁に穴を掘らないといけないのと、場所が確保できなくなるので、深い穴を数箇所確保する作戦です。

実際に1つ穴を掘り返してみました

堀った穴
こちらが生ごみを埋めてから1年ほど経過したあとに掘り返した穴になります。

掘っている最中、何一つ生ごみだったであろうかつての残骸は出てきませんでした。
綺麗に堆肥となっていました。
しかも土がやわらかいので、掘り返すのも簡単です。
私は深めに掘っているので、深くなるにつれて土をかき出すのが少々大変ですが、それでも固い土に比べたら楽です。

穴と堆肥
掘り出した堆肥と穴をほぼ真上から撮影したものになります。
綺麗な土が出来上がっていることがよくわかります。

穴の深さ01
穴の深さが伝わりにくかと思うので、穴に片足を入れてみました。
膝上5cmくらいのところに地面があります。

ちょっとした落とし穴のような感じなっていますので、落ちないように気をつけなければなりません。

穴の深さ02

穴の深さ03

出来上がった堆肥の使い道

堆肥を使って植物を育てる
出来上がった堆肥は家庭菜園やガーデニングに使うことができます。
ふかふかで質の良い状態ですので、植物にとてもやさしいです。
もちろん無農薬の状態ですので人の体にもとてもやさしいです。

また、掘り出した堆肥の一部は生ゴミの上に掛けたり、最後に塚にする時に使いますので全部は使い切ってしまわないようにします。

穴に捨てているもの、捨てない方がいいもの

穴にはどんな生ごみを捨てているの?

答え「貝殻や骨を除いたほぼ全て」です。

貝殻や骨は分解スピードが非常に遅いのでどちらかというと可燃ゴミで出してしまった方が無難です。
卵の殻も同様に可燃ゴミとして出します。(でも時々穴に入れます。その時の都合次第です。)

野菜や果物から出てくる「生ごみ」は基本的に全部穴に入れてしまっても問題ないです。
畑のものは畑へです。

肉の脂身や鶏皮なども入れてしまっても大丈夫です。
しっかり分解されて消えていました。

穴のフタはどうしている?そのまま?

生ごみを捨てるための穴にフタはしているの?していないの?

これに対しては半分していて半分していないという感じです。

正確には「金属製の網をかぶせて石で重しをして動かないようにしている」です。

フタをしてしまうと風通しも悪くなり日光も当たりません。
そうすると表面が腐ってちょっと臭いです。
冬場はいいのですが、特に夏場は腐りやすいです。

ですので夏場は日光に当てて水分を蒸発させて干からびさせてあげた方が臭くないです。
いわゆる「天日干し」に近い状態です。
風通しもよければなお良いです。

そこで網が適しています。
実は私は壊れた扇風機の網(ガード)を使っています。
なんかちょうどいいサイズでした。

さすがにフタ無しだと動物や鳥がやってきて生ごみを漁ってしまう可能性があります。
ゴミを漁ってどこかに持っていって近所にばら撒いてしまったなんてことになると大変です。
近所迷惑にならないようにそういった対策も必要です。

一度フタをし忘れたことがあったのですが、ノラ猫が掘り返して生ゴミを食べているところを目撃しました。
それ以降フタをし忘れないように注意しています。

1つだけデメリットがあります

梅雨の時期に大雨が降ると穴に水が溜まります。
デメリットはその1つです。

季節限定なので我慢するのは梅雨時期だけなのですが、穴が新しいタイミングで長雨が続くと貯水穴になってしまいます。
その時期だけは生ゴミが捨てづらいです。

まとめ

今回は家庭から出る生ごみをウチはこうして処理しているよ、というご紹介記事でした。

可燃ごみに生ごみを出す分の容量が浮きます(ゴミ袋代の節約になります)し、シンクで腐ってしまう前にすぐに外に捨てに行けるので衛生的ですし、土に還した後は堆肥として利用できるのでいいことしかありません。

しかもコンポストも用意する必要がないので、穴を掘る場所と穴を掘る労力さえあれば簡単に実行に移すことができます。

無駄が何一つないので生活にとても優しいです。
もし実行できそうなら試してみてください。

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