ボロ屋の修繕・メンテナンス

ボロ屋の屋根はトタン屋根。ペンキがハゲた屋根は塗り直しが必要です!その塗り替えの目安は?

ボロ屋のトタン屋根

みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事のテーマは「トタン屋根」です。

今、みなさんがお住まいになられているご自宅の屋根はどのようなものですか?
瓦ですか?スレートですか?トタンですか?
屋根材にもいくつか種類がありますが、やはり耐用年数は存在していますし、定期的にメンテナンスが必要になってきます。

私の住んでいる自宅は1階の屋根がトタン、2階の屋根が瓦(陶器瓦)と、両方使用しています。
陶器瓦の方は耐用年数も長いのでよほどのことがない限りメンテナンスはしなくていいと思いますが、問題はトタン屋根の方です。

青いトタン屋根
トタン屋根は定期的にペンキ塗装をする必要がある
のですが、およそ5年ほど経ってくると徐々に塗装ハゲを起こし始めます。
塗りたての頃はツヤもあって綺麗だった屋根が徐々にツヤがなくなり色褪せてきて、屋根の表面にも汚れなどの付着が目立つようになります。
そうすると、「そろそろペンキの塗り替えが必要かな?」と、感じ始めます。
劣化の具合は天候にも左右されますし、前回のペンキがどの程度うまく塗れているかにも左右されます(毎回DIYの場合は特に)。

塗り替えの目安としては、各々で違いは出てきますが「5〜8年程度」といったところです。

・トタン屋根の塗り替えタイミングの目安は「5〜8年程度」。
・塗装ハゲが広がりを見せてきたら塗り替えの検討を。
・サビが発生している場合は要注意。穴が空いていたら早急な対策が必要です。

トタン屋根で困ること

トタン屋根は雨音がうるさい
トタン屋根の住宅で困ることはどんなことがあるのでしょうか?
実体験から申しまして、一番最初に挙がるのは「雨の音がうるさい」です。
特に強く雨が降っている時などは、とても大きな音がします。

「雨の降り始めのポツポツ当たる音」や「しとしとと降っている優しい音」は環境音として癒しにもなりますが、強雨、豪雨といった物凄く降っている時などは本当にうるさいです。

次に挙げられるのはやはり「定期的なペンキの塗り替えが必要」ということでしょう。
耐用年数が長いと言えども屋根のペンキは剥げてきますので、塗り替えは必要になります。
そしてその度に少なくない費用が発生します。
業者に頼むお金があれば良いですが、なかなかすぐにそんなお金が出せないということもあるでしょう。
そうなるとなるべくDIYで済ませたくなります。

もう一つは「夏がより暑い」ということです。
トタン屋根の材質は金属です。
太陽から照らされたトタン屋根はさながらフライパンのごとく熱いです。
トタン屋根の下の部屋は吸収熱で暑くなりますし、トタン屋根の横の部屋は反射熱でより暑くなります。

最後に「サビに弱い」です。
最近主流になっている「ガルバリウム鋼板」と比べても錆びやすい金属です。
ペンキが剥がれすぎてしまって金属肌が見えているのに放置しておくと、錆びてボロボロになってしまいます。
そうなる前に早めの塗装が必要です。

「あ、なんかヤバいかも?」と感じるトタン屋根の状態

トタン屋根の状態によっても取るべき修繕方法が変わることがあります。
基本的にはペンキがハゲてきたら塗り替えることで済みますが、中には放置しすぎてサビが広がってしまっていたり、大きな穴が空いてしまっていたりする場合などは屋根自体の補修が必要になります。

1.塗り替えるだけ

トタン屋根の艶がなくなって、あちこちハゲてきたり汚れが付着している状態です。
色褪せてきて、白くなっている部分もあったりします。

そういった場合はトタン屋根の表面をきれいに清掃をして新しく塗料を塗ることで綺麗にします。
補修できる程度の表面の小さなサビであれば、磨いて塗料を塗れば治ります。
ヤバさの度合いとしてはまだ「猶予」が残されているので、時期を見てしっかりと補修をしましょう。
そして、できることなら錆びる前に塗り替えを行いましょう。

2.屋根を上から被せる場合:カバー工法

トタン屋根の表面にあちこちサビが発生していたり、補修材で埋められないような大き目の穴が空いている場合は現状の屋根材の上に、まずは防水シートを敷いてから新しい屋根材を被せるという「カバー工法」というのを用いて修繕します。
程度によってはカバー工法でも太刀打ちできないことがありますので、その場合は張り替えをすることもあります。
新しい屋根材はガルバリウム鋼板にしてしまった方が長持ちさせるコツです。

3.屋根の張り替え

一番ヤバいのは、屋根の強度が保てなくなるくらいまでにボロボロになったトタン屋根です。
錆びてボロボロになっており、少し力を加えただけで「ボロッ」と崩れます。

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穴が空いているか、穴が開きやすい状態になっています。
ここまでになっていると相当危険ですし、当然ですが雨漏りもしている可能性が高いですので、腐食した木材があるかどうかの点検も踏まえチェックして、これまでのトタン屋根を剥がして新しい屋根材に葺き替えを行います。

屋根材は現在主流のガルバリウム鋼板にするのが吉です。

素人でもできる?トタン屋根の塗り替え前に考えること。

トタンのペンキがハゲてきた場合、その補修を「自分でやる」のか「業者にお願いする」のかをまず検討すると思います。
そして「出来ることなら費用をなるべく抑えたい!」と思うのが心情です。
まずは自分の家の屋根の環境が、自分自身で対応できる場所かどうかがその判断基準になります。

トタン屋根の塗り替えをDIYで検討する場合の判断基準

1.高所作業の安全性の確保

チェック
屋根のペンキの塗り替えとなるとそれは当然「高所作業」です。

自分自身が屋根の上に立って安全に作業できるのだろうか?という問題があります。
1階の屋根だけならまだしも、場合によっては2階の屋根も作業しなければならない、という場合もあります。
2階の屋根ともなると危険度は断然違ってきます。
本当に安全に作業できるのだろうか?ということをしっかりと検討する必要があります。

屋根の勾配(傾斜)によっても危険度が変わってきます。
ゆるやかな勾配で作業するのと、急な勾配で作業するのとでは、後者の方が危険です。
ふとした瞬間(風に煽られたり、立ちくらみをしたり)した場合にバランスを崩して転がると、そのまま屋根から落ちてしまいかねません。

そして当然ですが、足場が必要になってくるような場所のペンキの塗り替えは、これは素人でできる範囲を超えていますので、業者に願いするしかありません。

2.作業時間の確保

平日はサラリーマンをしていて土日が休日といった場合、作業に充てられる時間は週に2日です。
ペンキを塗るといっても、その前に屋根の状態のチェックや掃除、場合によっては修繕も発生します。
その後にペンキを塗り始めますが、下塗り、上塗り、(仕上げ塗り)と、2回〜3回は塗り重ねます。
もちろん間には乾かす時間が必要です。
そして天候にも左右されますので出来ない日もあることでしょう。

塗り替えを行う屋根の面積にもよりますが、これだけの作業をする時間が確保できるのかという問題も考慮する必要があります。

まずはこれらのことを踏まえて、自分でできるのか、業者に頼んだ方がいいのかを検討してみましょう。

DIYでトタン屋根のペンキの塗り替え!その手順をご紹介します。

素人のDIYですので、当然ですがプロのような仕事にはならないかもしれません。
ですが、少しでも費用を抑えたいという思いがあって、安全を確保して作業できるのなら挑戦されてもよいと思います。
やれることは自分でやりたい!って思うことありますもんね。
私がそうです。

<注意>
・あくまでここで紹介するのは個人で補修できる範囲の屋根の状態だという考えのもとで書いています。例えば緩やかな屋根勾配で、一階屋根の塗り替えという条件です。
・高所作業には危険が伴います。必ず安全の確保をしてください。
・足場を組む必要があるような場合はプロに頼んでください。

塗装に適した時期

基本的にペンキの塗り替えは通年を通して可能とされていますので好きな時期に行えます。
ただしペンキの塗装に適した温度・湿度の条件は一般的に「気温15~30℃、湿度75%以下」と言われていますし、逆に「気温5℃以下、湿度85%以上」はNGとされています。

つまり「めちゃくちゃ暑い時」と「めちゃくちゃ寒い時」と「じめじめした時期」は適さないということになります。

業者の繁忙期から見ても春(4,5月)と秋(9,10月)がベストシーズンとされ人気なのはそういうことからなのでしょう。

気候には地域差もありますので、ご自身が住まわれている場所で「このタイミングならできる!」というのを考えて作業計画を立ててみましょう。

ちなみに、私の個人的な見解を書いてみますと、春先は黄砂などが飛んできてゴミも付着しやすいので、少し遠慮したいところです。
梅雨時期は湿度が上がりやすいので、塗るには適さないでしょう。
夏は熱で乾燥しやすいでしょうが、昨今の夏は気温30℃という塗り替えの適温条件を楽に超えてきますし、作業者の体力が奪われ熱中症になりかねませんので作業できません。
冬は乾燥していますので、気温5℃以下になる日が少ないのでしたら好条件です。雪も降らず温暖な環境下でしたら塗り替えが捗ると思います。寒くて雪が積もりやすい地域では逆に適さないでしょう。
そして秋ですが、台風や秋の長雨さえ避ければこちらもベストシーズンです。9月後半の少し涼しくなってきたあたりから屋根の掃除を始めて10月や11月中旬くらいまでに塗り終わればうまくいくのではないでしょうか。

用意する物

屋根のペンキの塗り替えに必要な物のリストを箇条書きで作りました。
自分に必要だと思うものに準じて集めましょう。

・高所作業用の靴(滑りにくいもの、動きやすいこと。滑らなければスニーカーも可。)
・ヘルメット
・安全ベルト(ただし、安全ベルトの取り付け先が用意できるかどうかの問題はあります)
・掃除道具(高圧洗浄機、ブラシ、ヘラ・など汚れ落としに必要なもの)
・ペーパーヤスリ(錆びていれば、サビ落とし用)
・コーキング材(隙間などが発生していれば埋めるために必要)
・マスキングテープ・養生テープ・ポリ(保護)シート(不要なところを塗らないため)
・ローラーと刷毛(ハケ)
・錆止め地塗り用塗料
・上塗り用塗料

最近では錆の上からそのまま塗れて、一度塗りで済む塗料も販売されています。
もちろん必要であれば2度塗りも可能ですので、個人でDIYをするならこういう塗料が便利です。

ここだけの話ですが、私自身は1階の屋根のペンキの塗り替え作業時は安全ベルトをしていません。取り付ける場所がなくて。。。
ですので、最新の注意を払ってなるべく端っこに行かないように、行ったとしても慎重にビビりながら作業をしています。

手順1:まずは屋根の掃除から

屋根を高圧洗浄
塗り替えが必要になっているトタン屋根の表面は状態がとても悪いです。
土埃が溜まっていたり、汚れやカビが付着していたり、剥がれかけのボロボロの塗料が浮いていたりします。
高圧洗浄機が手元にあればそれで洗浄するもよし、デッキブラシや普通のブラシで汚れを落とすもよし、雑巾で拭くもよし。
まずはホウキで簡易的に汚れを掃いておいてから、しっかりと汚れ落としをしましょう。
素手でブラシがけをすると怪我をするのでは?と思う場合はゴム手袋などを付けて作業しましょう。

もし隙間や小さな穴などがあった場合はコーキング(シーリング)して穴埋めをしておきましょう。

手順2:ペンキを塗る前の大事な下地処理。ケレンって何?

ケレンとは塗料がしっかりと付着するように、古い塗膜を落としたり、表面を毛羽立てて(目荒らしをして)塗料が付着しやすい状態にすることです。

ケレンにも専門的な話をすると1種から4種まで種類があり、それぞれの種類によって仕上がりの品質が変わってきます。
ただ、私たちのような素人がDIYをする場合にはそこまでの知識は必要ありません。
行うのは

・剥がれてきそうな古い塗膜だけをヘラやワイヤーブラシで落とすこと。
・塗りやすいようにワイヤーブラシなどで軽くこすること。
・サビは磨いて落としておくこと。

以上3つです。(これが実は4種とか3種に該当します)

また、電動工具のサンダーを用いてケレンを行うこともあります。
ディスクサンダーやオービタルサンダーなど、電動サンダーにもいくつか種類がありますが、素人でこれを持っているご家庭は少ないのではないでしょうか?
少し磨きたいなと思う箇所があった場合はサンドペーパーなどで部分的に磨く程度で十分かと思います。

ディスクサンダーとディスクグラインダーはよく似ていまが用途が違います。
グラインダーは研削に使用される道具です。研磨というより削り落とすことが目的なので、削る力が強いです。トタンに当ててしまうと穴が空いてしまいます。間違ってもトタン屋根に使用しないでください。

手順3:マスキングをして壁などを保護しましょう

トタン部分と外壁の境界など、変わり目の部分にはマスキングテープやポリシートなどで保護して塗料が付着しないようにしておきましょう。
同様に、エアコンの室外機が置いてある場合なども、塗料が付かないように保護しておきましょう。

手順4:一度目(下)塗り

トタン屋根の下塗り
塗る前の下地処理が終わったらいよいよペンキ塗りです。
1回目の塗りは下塗りとなります。
錆止め塗料を塗ることになりますが、先にも紹介した通り錆止めを含んでいて一度塗りだけで済む塗料があるのでDIYにはとても便利です。

棒葺の部分は刷毛を使って塗っておき、広い面積の部分はローラーを使って塗っていきます。
またどこから塗っていくかも大切で、必ず自分が屋根から脱出する場所が最後になるようにしましょう。
例えば、梯子をかけた場所や屋根に出た窓などです。
でないと、屋根に取り残されるか、せっかく塗った場所を歩かなければならなくなります。

下塗りが終わったら乾くまで待ちましょう。
乾燥時間は塗料の説明に書いてある時間を目安にしましょう。

手順5:二度目塗り

一度塗りだけでOKとされている塗料を使用した場合それで終わっても良いのですが、素人のペンキ塗りなので少々不安もあります。
ですので、せめて二度塗りくらいはしておくと安心かなと思いますし、長持ちすると思います。

手順6:三度目(仕上げ)塗り

余裕があって、しっかりと塗っておきたいという場合には3度目塗り(仕上げ塗り)をするのもよいと思います。そのほうが長持ちします。
私の個人的な意見としては屋根の状態が良好なら3度目までは個人のDIYでやるのなら無くてもいいかなという感想です。
時間と手間がかかりますし、どのみち数年後には劣化するのでまた塗り直しが発生するからです。

部分的にしっかり塗っておきたい場所だけ3度塗りするという感じでも良いかなと思います。

手順7:片付け

塗りが終わって塗料が乾燥したら、マスキングテープや保護シートをはがしましょう。
また、ペイントに使った刷毛やローラーはペイントうすめ液を使って綺麗に洗っておきましょう。
残ったペンキもしっかりとふたをして保管しておきましょう。

以上が個人のDIYでペンキの塗り替えをする手順となります。

プロにトタン屋根の塗り替えを依頼する場合

プロにトタン屋根の塗り替えを依頼をする場合の相場は屋根の広さや業者にもよりますが、40万円前後が見積もり相場です。

個人でDIYをした場合は5万円前後で費用が収まることが多いので、それと比較してしまうととても高額に感じます。
ですが、危険な作業を自分でする必要がないということと、プロの腕で塗り直しをしてもらえるというメリットは大きいです。

プロに塗り替えを依頼する場合は、地元で信頼のおける業者や評価の高い業者に問い合わせてみましょう。
そして適正価格で見積もりが出てくるか見積もり依頼をしてみましょう。

あまり1社だけで見積もりを取るのはお勧めしません。
何が「適正」なのかも分かりませんし、どういう項目にいくらつくのか比較できないからです。
なるべく相見積もりを取るようにして、この業者なら!というところを選びましょう。

また、極端に安いところも手抜きをされる可能性もあり怖いので、そういった場合はネットで検索したり口コミを聞いたりして周りの評価を確認するようにしましょう。

地元に業者の件数が少ない場合はネットを活用して見積もりを取ってみるのも1つの手段です。
まずは「地域の相場を知りたい!」という方にはこちらの見積もりサイトがお勧めです。
チャット画面のような操作で細かい条件を聞き出してくれて、お見積もりを出してくれます。
画面を開くと「えっ?」と最初は感じますが、「あぁ、こういうシステムか。」とスムーズです。

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また、こちらのお見積もり比較サイトでは、厳選した3〜4社からのお見積もりを提示していただけますので、検討材料になります。
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どちらもお見積もり依頼ではありますので住所などの入力は必要になってきますが、現在進行形で屋根の塗り替えの価格についてお悩みの方の手助けになってくれると思います。

まとめ

今回はボロ屋のトタン屋根のペンキの塗り直し(塗り替え)について記事を書いてみました。

まずは屋根の状態をチェックして、塗り直しで済むのか屋根を変える必要があるのかが最初の判断です。
屋根の塗り直しで済むなら、次は自分でやるのか業者に頼むかを判断するのが次のステップです。
そして自分でやると決めたなら、じっくり屋根と向き合ってコツコツ作業していきましょう。

我が家のトタン屋根もペンキの塗り替え作業をしてみました。
作業の経過を記事にまとめてみましたので、よろしければ合わせて読んでいただけますと幸いです。

それでは、今回の記事はこれで終わりたいと思います。

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