みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事のテーマは「床」です。
ボロ屋の床って「ふわふわ」していたり「べこべこ」していたりする場所がありませんか?
当然のように我が家にもあります。
和室の畳の上を歩くと、やけにここだけふわふわしているな・・・とか。
台所の床を歩くと、ここめっちゃ凹むやん・・・こわ・・・・とか。
数年後には床に穴が空いてしまうのではないかと心配になっています。
歩いているときに床が抜けるなんてことになったら、もうコントですよね。
私と同じような状態の家に住んでおられる方もみえると思いますので、今回は「ボロ屋の床事情」について紐解いていこうと思います。
歩くと床がふわふわする!その原因は一体何?
冒頭でも書きましたが、ボロ屋の床がべこべこしていたり、ふわふわしていたりする場所があるなんてことは普通ですよね?
「あー、ここ傷んでるなぁ」「あー、ここ腐ってるなぁ」みたいな感じで暮らしているかと思います。
我が家も和室の一部や台所、洗面所、廊下など随所に現れています。
応急処置をした箇所もありますが、手が入れづらい場所はそのまま放置しています。
いつか床が抜けるかもしれないと、不安を抱えながら生活をしています。
一体なぜ床がふわふわになってしまうのでしょうか?
原因は大きく2つに分かれるようです。
原因1:経年劣化で木材が傷んでいる
床がふわふわするようになる原因の1つ目は経年劣化による腐食です。
特に湿度が溜まりやすい場所の木材が腐りやすいです。
木造建築の床の構造の多くは次の図のようになっています。
歩くと床がふわふわしてへこむ場合は根太(ねだ)や大引(おおびき)と呼ばれる木材が腐っていることが多いです。
束(つか)や束石(つかいし)まで劣化が進んでいるとかなり大変です。
日当たりの悪い北側にある部屋や風通しの悪い部屋、湿気がの溜まりやすい水回りのある部屋(台所など)の木材は特に痛むのが早いです。
また、風通しが悪く湿気のこもりやすい場所ではカビも同時発生することがありますので、注意が必要です。
床がふわふわしている状態から、割れたりカビが生えて腐ってきた状態に移ると、床が抜ける一歩手前ですので待ったなしで修繕しましょう。
本棚や食器棚など、重たい物が置いてある場所の床材が腐ってくると床が沈んでくることもあります。
上に置いてある棚を移動させ、床を直さないと危険な状態です。
床を歩くと「きしむ」場合も同様に木材の劣化が疑われます。
原因2:シロアリにやられている
シロアリは湿度の高い場所を好みます。
床材や床下など、家を支える部分の木材がシロアリにやられてしまうと、家の強度が落ちるので大きな問題となります。
最悪の場合、建物が倒壊する恐れもあるでしょう。
シロアリにやられているかどうかは一度床下を確認しないと分かりません。
単純に床板の腐食だけなら木材の交換で済みますが、シロアリが巣食っているいとなると話は別です。
シロアリの駆除も併せて行う必要があります。
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どのくらいの範囲がシロアリに侵されているのかも調査する必要も出てきますので、専門の業者さんに入ってもらった方が得策と言えます。
シロアリ100番さんなら、プロの視点で無料で調査してくれますし、キャンセル料も無料なので気軽に相談することができます。
床がふわふわするのを放置しておくと困ること
床がふわふわしているのを放置しておくとどうなってしまうのでしょうか?
「1箇所、2箇所くらいなら直さなくてもすぐに困らないから、まだいいか。」と放置しがちですよね?
確かに最初はそれで済むかもしれません。
ですが数年後、確実に範囲が広がります。
もしくは沈み方がもっと酷くなります。
湿気で気が腐っている場合であっても、シロアリに木が食べられている場合であっても最初は被害範囲は小さいものです。
年数が経つにつれて当然のようにその範囲が広がります。
広がるとどうなるでしょうか?
「前はこんなに酷くなかったのに!」と、当たり前ですがその言葉通り結果としてひどい状態になります。
ある日、足を踏み込んだ瞬間に床板が割れて落ちるかもしれません。
コンロ周りの床がそのような状態ですと、調理中に足元が・・・なんていう危険なことになりかねません。
(我が家がその状態ですが、残念ながらその部分は放置されています。私の一存で進められなくて困っています。)
状態が悪くなればなるほど、その修理にかかる費用も大きくなりますし、時間もかかります。
放置していた分のツケが後になって帰ってくることになってしまいます。
床の修理を渋ってしまう理由
では一体どうして「すぐに床を修理しよう」とならないのでしょうか?
我が家の経験を踏まえながら理由をまとめました。
性格がズボラ
困ったことがあると、めんどくさがってしまってなんでも後回しにしてしまうタイプです。
最終的に追い詰められた状況にならない限り重い腰が上がりません。
「まだいっか」と延々と先延ばしにしてしまうので、その間にどんどん状況は悪化していきます。
やりたくないから目を背けてしまいます。
ダメになって初めて行動を起こすので、事前に何かしておくということは基本的にしません。
ずっと迷い続けて結局やらない
やらなければいけないことはわかっているけど、手をつけると“おおごと”になってしまうからやりたくないと感じてしまうパターンです。
何が必要とか、こういう作業をしなければならない、とかイメージをしたとたんに、「それってめんどくさいじゃん?」と感じてしまい、これもまた先延ばしにしてしまいます。
やりたくない訳ではないけれども、やろうとするとめんどくさい。
だから迷っている。
そしてやらない・・・・・。
この思考が繰り返されます。
最終的にひどい状態になるまで放置されます。
お金がないから修理ができない
ボロ屋に住んでいるという段階でそれほどお金に余裕がないはずです。
(我が家の状況を踏まえた、私個人の見解です。)
修繕費を少しでもケチりたい・・・というか回すお金がないので、直す必要がないということにしている。
というパターンです。
床のことを両親に話すと「私は気にしていないから大丈夫」と言われてしまいます。
何が大丈夫なのかよくわかりませんが、とにかくお金を出したくないようです。
全額私が支払えば何も言われないかもしれませんが、私自身もそれほどお金を持っている訳ではありませんので話し合いは平行線のままです。
このように大きく分けると3つの理由があるかと考えます。
困ったことに私の両親はこの3つとも兼ね備えていますので、かなりのツワモノです。
家の床って自分で直せるの?どのくらいまでのことならできるの?
床の修繕方法は主に2種類あります。
1つ目は「張り替え工法」、2つ目は「重ね張り工法」です。
まずは2つ目の「重ね張り工法」について
少しだけDIYができるよ!とか、素人でもちょっと頑張ればできるよ!となるのは2つ目の「重ね張り工法」です。
この方法は我が家でも採用しております。
歩くと凹んでしまう床の部分とその周辺を覆うようなかたちで、板材を上からあてがいます。
狭い範囲にしてしまうのはオススメしません。
根太の広い範囲に板材がかかることをイメージしながらあてがうのが効果的です。
本格的な床の修理はプロにお任せ!1つ目の「張り替え工法」について
「張り替え工法」は今ある床材を剥がしてしまって、新しい床を張る工法です。
木材の痛み具合によって、どこまでの範囲で作業するか変わります。
例えば
- 張ってある板材の痛みだけなら板材だけ張り替える。
- 根太も傷んでいるなら、新しい根太を差し込む。
- 大引きも傷んでいるなら、大引きの修繕もする。
などです。
DIYの知識や技術がどこまであって、何ができるのかによって、個人でできることが変わってきます。
床板が簡単にめくれる、かつ根太の差し込みが容易と、この辺りまでならある程度DIYが得意な方でしたら可能かと思います。
ですが、大引の修繕ともなるとかなり専門的な知識や技術が必要です。
下手に素人が手を加えてしまうと逆に悪化させてしまう恐れもありますので、プロの手を借りることをお勧めします。
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費用は多少高額になってしまいますが、確実に治すことができます。
床下の状態も目視で確認できますので、木材が腐っているだけなのか、シロアリにやられているのかなどの判断もすることができます。
リフォーム業者さんを比較検討して、お住まいの状態にあった対応をしてくれるところへ依頼しましょう。
まとめ
床が傷んできたな、と感じた時にすぐに行動に移して被害を最小限に抑えることが、家を長く持たせるための秘訣です。
「まだ大丈夫、まだ大丈夫」と先延ばしにしてしまうことこそ「何かあってからでは遅いんだよ」ということにつながりますよと、お伝えしておきたいです。
さんざん私の両親にも伝えましたが受け入れてもらうことはできませんでした。
どうかみなさんのご家庭では、状況に合わせた修繕がきちんととられることを願っています。