ボロ屋の掃除・整理整頓

まるでゴミ屋敷!「何かの時に使うから」が口癖で捨てることができないと物が溜まり続けます。

これ本当に全部いる?

みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
みなさんは物を捨てることが簡単に出来ますか?
それとも捨てられずにずっと取っておくタイプですか?
今回の記事では「物が捨てられない」という典型的な例をご紹介したいと思います。

私自身も場合によっては「物が捨てられない」というタイプではありますが、基本的には綺麗好きですし、できることならスッキリとしていて物が少ない状態で暮らしていたいと思う派です。
捨てられない場合はなんとか見栄えだけでも保ちたいので、整理整頓を余念なく行います。

ですが私の両親は「物が捨てられない」に加えて「整理整頓も下手」という二段構えです。
両親ともに物をなかなか捨てることができません。
不用品もそのまま置きっぱなしになっていることがよくあります。

特に私の父は日用大工が好きなので、“ちょっとしたもの”でも大切に抱え込むことがよくあります。
「この部品いるから」「このパーツいるから」「この端材いるから」と、本当に些細なものを溜め込む癖があります。
さらに友人・知人から「物をもらってくる」ことがとても好きで先の2つを加えると三段構えです。
ちょっとでも使えそうで変わった物があったりすると、貰ってきて物置やガレージに積んでいきます。

見ているこちらとしては「それ、いつ、どこで、どんな時に使うの?」とさえ思うものまでも「何かの時に使うから」とだけ言い、ずっと何年も何年も持ち続けています。

そうです。
物が捨てられない私の父には決まった口癖があるのです。

「何かの時に使えるから」は物が増えて溜まっていく魔法の言葉

物が捨てられない私の父から出てくる言葉があります。
それは「何かの時に使うから」です。

私が「これ捨ててもいい?」と聞くと、高確率で「何かの時に使うから要る」と返ってきます。
「何かの時に使うから」は「何か必要があった時に使えるから」です。
それは「もしかしたら来る未来」のために取っておくということです。
逆に「絶対に来ない未来」なのに取っていることもあるということです。

つまり「いつか使うから」「いつか使う時があるかもしれないから」という予測不能な事態に備えてありとあらゆる物を保管しているということです。
「きっとそれは役に立つだろう」と考えてしまう思考の癖です。

確かに「いつか使うかもしれない」という予測のもとである程度の物を持っておくことは必要だと思います。
使いたい時に手元にあればパッと使えるのでとても楽で便利です。
問題は必要以上に物を溜め込んでしまう場合です。
本当に些細な、ちょっとした物でも溜め込んでしまうのでキリがありません。

父はよく「クギやネジは一生かかっても使えないくらいある」「売るほどある」と嬉しそうに自慢げに話していますが、私としては苦笑いするしかありません。
父にとっては無いと不安であれば安心、十分過ぎるほどあれば一番安心といった感じなのだと思います。
安心感や満足感を物を持つことで得ていると言っても過言ではないでしょう。

中には結局使われることなく朽ち果てていった金属パーツや木片もあります。
そしてやっと「本当に使えなくなった時」それらは処分されます。
(錆びてボロボロになった時や虫に喰われて脆くなった時)

物が増えていくと居住空間が圧迫されて、生活が不便になる

物が増え過ぎると気持ちの面でもゆとりがなくなり、本当に不快になります。
物を集めている当事者も不便さは感じているようですが、物があることで安心感も得ているため、ある種の諦めとともに自分で納得してその空間で生活しているようです。

私としては少しづつでもいいので物を減らしていきたいという方向性で動いているのですが、「これ捨てたい」と相談しにいくと、酷い時には怒り始めます。
このような調子ですので、なかなか減らす作業は順調に進みません。

物が積まれた我が家の一室
こちらの写真、我が家の1室なのですが、物であふれています。
床は見えていて歩くスペースはあるのですが、生活用品、段ボール箱などが部屋の中央にお店を構えていて、いつからこの部屋は倉庫になってしまったんだろう?
という感じです。
この部屋もいずれは過去の綺麗だった時の状態に戻したいと思っています。

捨てられない、整理整頓ができない、物を貰ってくるの三重苦

冒頭でも少し触れましたが、私の父は「物を捨てられない」「整理整頓ができない」「物をよく人から貰ってくる」の3つのスキルを持ち合わせています。

本人的にも自覚はあるようですが、それで「困っている」という認識はあまりなく、「そういうもの」という感じで意にも介していないようです。
「物をもらってくる」ことに関しては喜びや楽しみを見出しています。

家族としては物が溜まっていくだけなので、空気が澱み気持ちが落ち込む感じになります。
もし父が定期的に物を捨てたり整理整頓ができる人であったなら・・・。
そう思えば物を貰ってくることも許せます。
ですがこの3点セットはかなりキツイです。
年々居住空間が狭くなっていることを痛感します。

物が増え過ぎて、これ以上どこに置くのだろう?ということもさることながら、今まで増えてきた物たちによって掃除もしにくくなっています。
もうあちこちに埃もずいぶん溜まってしまっていることでしょう。
ですが、移動させることもままならないので、誰も掃除をすることができません。
(しようとする意思が起きません)

今回例に挙げるのはこちらの捨てられない物たちです

一言で「捨てられないもの」といっても人それぞれ思い浮かべるものは違うと思います。
今回の記事では、ここまで散々父のことを書いてきましたので、最後まで父の事例で進めていきたいと思います。

我が家のガレージには父があちこちから貰ってきた、木材、端材、鉄パイプ、スチールアングル、塩ビパイプ、レールなど多種多様な物が積み上げられています。
これに加えて各種道具もありますが、今回は省略します。

全部要ると言われた長物の材料
上の写真はガレージの壁に立てかけられていた、長物の材料の一部です。
これで全部ではありませんが、写真に写っている物が一箇所に雑に立てかけられていたので手始めにここを整理することにしました。

まずはこれらの材料のうち、どれが必要でどれが不要なのか父に確認してもらいました。
すると、ちょっとした2本の棒以外は全て必要という回答が返ってきました。

・・・そんなに?・・・いる?・・・・???

錆びきった鉄の棒や、ボロくなりかけている木の棒も「要る物」のようです。
何かに使う時があるから取っておいて」でした。

私としては半分くらいは捨ててもいいのでは?と感じましたが、父にとっては全部大切な「棒」でした。
減らすことが出来ないなら、せめて整理整頓しておくしかありません。
なるべくグループ化して、紐でくくってまとめました。
グループ化をしてまとめた素材1
グループ化をしてまとめた素材2

これを元あった場所に立てかけ直したのがこの写真になります。
元の場所へ立てかけました。
初めの状態を撮り忘れてしまったので比較することが難しいですが、綺麗に並べて立てかけ直すことが出来ました。
(シャベルの奥に立てかけてあります。)

他にも木の端材なども大量に保管されていますので、別の機会に整理・整頓していきたいと思います。

まとめ

今回の記事では我が家の「物を捨てられない」事情をお話ししてみました。
似たような境遇の方はおみえになりましたでしょうか?
「ウチは全然そんなことないよ」とか「ウチも近いものがあるかも・・・」と何か考えるきっかけになりましたでしょうか?

捨てることが出来ない物ばかりだと本当に苦労しますよね。
片付ける側としても一体どうやって手をつけていいものか非常に戸惑います。

まずは1つの解決策として、「捨てられないならまとめてしまえ!」です。
素材や種類・形状などでまとめることが出来そうな物があればグループ化してそれらをまとめてしまうことです。

わかりやすくなりますし、1つのものとして扱えるので管理もしやすくなります。

捨てなくても保管しておけるだけの余地がある場合は解決策の1つとしてお試しください。

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