実践シリーズ

【実践!】土壁がボロボロと落ちてくるので、ベニヤ板でガードしてみた。

ボロい土壁

みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事は、「自分の部屋の土壁をベニヤ板でガードしてみた」です。

私が普段生活している部屋は和室なので、床は畳で壁は土壁です。
そして困ったことに土壁は経年劣化しているので、壁の表面の土(砂)がボロボロと落ちてきます。
特に壁に何か触った時、もたれかかった時や布などが擦った時、などにボロボロと落ちます。

おかげで床には土や砂の粉みたいなのが散乱するので、落ちた時には掃除をしなくてはならなくなりますし、触れた側の方にも土がついていることがあるので、払い落とさなければなりません。

そのようなことが日常的に多くなると生活面でストレスに感じることになります。

美観は損ねますが、ダンボールでもなんとかなります

私がこの部屋で生活するようになってから、20数年経ちますが、その頃から土壁はストレスでした。

ベッドの配置上、掛け布団が土壁に触る

広い部屋で生活しているとか、寝室が別にあるとか、そのような状態でない限りはベッドの配置は壁際になることが多いと思います。
ベッドを壁際に配置するとなると、毛布や掛け布団はどうしても土壁を擦ります。
土壁にガードなし

するとどうでしょうか。
擦られた土壁の表面の土(砂)は床にボロボロと落ちますし、布団の方にも付いてきてザラザラして安心して眠れません。

さすがにこれでは睡眠の妨げになるということから、早い段階で大きめの段ボールを壁側に当てたり、ダンボールが足りなかった場所には布で土壁を覆ってしまって布団が当たらないようにと工夫してやりすごしました。

土壁をダンボールでガード
上の画像のように土壁の下のあたりをダンボールで覆いつつ、押し入れの下の土壁の部分は布で覆って隠しました。(※blenderで布の表現が出来なかったので、画像に布は反映されていません)

これによって布団に土壁の砂が付いてくることなく睡眠できるようになりました。

こたつの掛け布団が土壁に触る

冬場限定ですが、こたつを使う場合はこたつの掛け布団も土壁に接触します。
6畳の和室なので、ベッドがあり、本棚があり、机があり・・・となってこたつ・・・ともなると、こたつを部屋の真ん中に配置することは不可能です。
どうしてもどこかの壁に寄った配置になります。

そうすると、やっぱりこたつの掛け布団が土壁に接触するくらいの位置関係になります。
冬限定で土壁に段ボールを当てて、こたつの掛け布団が土壁に直接触れないようにガードしていました。

 

部屋の土壁がダンボールで覆われているというのは、経験したことがない人からすると異様な光景かもしれません。
なんで段ボールを壁に当てているの?」と思ってしまう人もいるかもしれませんね。

幸いにも私の部屋に客人が入ることはありませんし、入るとしても長年の付き合いのある友人だけです。
気心も知れていますし、それに関しては伝えていますので見栄をはることもなく付き合えます。
ですので人目を気にせずダンボールを壁に当てて生活空間を保っていました。

【注意】
湿度の溜まりやすい部屋(風通しの悪い部屋)で段ボールを使用しますと、カビたり虫が湧いたりすることがあります。そのあたりも踏まえて対応ください。
紙の段ボールの代わりに、プラダン(プラスチックダンボール)で代用しても良いかと思います。

さすがに毎冬ダンボールを配置するのめんどくさいなと感じました

今から7年前の秋。
こたつの掛け布団が土壁に当たらないように段ボールを壁に当てていましたが、さすがに毎年用意して当てるのはめんどくさいなと思い、ベニヤ板を貼ることにしました。

まずはホームセンターに行ってベニヤ板を探しました。
一般的なベニヤ板はいかにも安っぽい木の板という感じですが、化粧ベニヤでしたら表面に木目がプリントされていたり、壁紙のようなプリントさがされていたりと、部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

私の部屋の土壁は緑色でしたので、出来れば同じような色がいいなと思い探していると、ちょうどそれらしいものがありましたので、購入しました。

あらかじめ切り出して欲しいサイズをメモしてからホームセンターに行ったので、購入してその場で木材カットをお願いして、欲しい寸法にカットしてもらいました。

家に帰ってからカットしてもらったベニヤ板を壁に当ててみると、若干調整が必要な部分がありましたので、ノコギリでカットして調整しました(私の採寸ミス)。
ベニヤ板をノコギリでカット

また、板の横幅はつなぎ合わせて使う必要があったため、板の裏面をテープで繋げました。
ベニヤ板の裏はテープで繋げる

取り付け面の位置はこのような感じの場所です。
施工箇所

取り付け方法は簡単に脱着できるように接着剤は一切使いませんでした。
写真のように釘を打って、板が倒れてこないように留めた感じです。それを何箇所かに行いました。
イメージ的には額縁の裏にあるピンのような役割です。
釘で固定 釘で固定

こちらが施工後の仕上がりです。
土壁にベニヤ板を貼る
土壁にベニヤ板を貼る

こたつの掛け布団が当たってしまう所に加えて、せっかくなので同サイズの面を処理しました。
化粧ベニヤの雰囲気が思った以上に土壁の雰囲気に似ていて、部屋の雰囲気を壊すことなく施工できたので非常に満足しています。

ベッド脇の土壁を覆っていた布も古くなり見栄えが悪くなりました。

今から5年前の晩夏。
ベッド脇の土壁を覆っていた布が所々ほつれていたり、色も若干変色し始めていたのが気になり始めました。
なにせ15年ほど張っているので、当然と言えば当然です。
また、この布、上の方は画鋲で留めてありましたが、下の方は一切留めておりませんでしたので、掃除機をかけるたびに絡んできて、それはそれで大変でした。

「布も古くなってきたことだしそろそろ変えよう」
と、この部分もベニヤ板に変えることにしました。

以前と同様、緑色の化粧ベニヤを探しにホームセンターに行ったのですが残念ながら取り扱いがありませんでした。
もう生産終了してしまったのでしょうか?
あのベニヤ板気に入ってたのに。。。と思いましたが、残念がっていても仕方がないので、白色の化粧ベニアを購入しました。
表面が少し壁紙っぽくエンボス加工されていたので、良い感じです。
今回も同様にホームセンターで必要サイズにカットしてもらって帰ってきました。

さて、ベニヤ板を壁に取り付けるには少々ベッドが邪魔です。
パイプベッドなので、フレームはそのまま置いておいて、ベッド下に収納してある物だけ一旦どかして作業スペースを確保しました。
それがこちらです。
土壁を布で覆う
まだ布が張ってある状態です。

布を取ると土壁が見えてきます。
布を外した状態
ここに白い化粧ベニヤを当てていきます。

一部本棚の板が邪魔をしているので、そこだけベニヤ板を切り欠きました。
正確に測り切れていないこともあり(手抜き)誤差はありましたが、それなりの形で切り欠きました。
本棚部分だけ切り欠き

施工後の状態はこのようになっています。
白いベニヤ板施工後
緑色のベニヤ板を留めた時と、同じ方法でこちらも固定しています。
ベニヤのサイズが大きいので、真ん中あたりは多少たわみも発生して浮いている感じもありますが許容範囲内です。
布が張ってあった時と比べても安定感が全然違いますので、もっと早くベニヤ板に変えておけば良かったなと感じています。

白いベニヤ板施工後参考

まとめ

まだまだ現役で20数年前のダンボールが土壁に当ててある場所もありますが、一部ベニア板に張り替えたことで多少美観が改善されましたし、生活の不満が解消されました。

化粧ベニヤですので、表面の色落ちや黄ばみなどが、経年劣化で発生することが今後予想されます。
実は現在、若干ですがその傾向が出てきています。

ですが、まだあと5年くらいは平気でもつと思いますし、気にしなければもっと使い続けることもできるでしょう。
あまりにも気になって張り替えたいとなった場合でも、接着剤などは使っていないので、固定してある釘だけ抜いてしまえばすぐに取り外せるので簡単です。

他のブログやYouTubeなどでも、よく土壁全面をDIYで改修するというようなものを見かけますが、正直かなり手間がかかりますし、ある程度の技術力が必要になってきます。
それができる方はそれでよいと思います。

「そこまで出来ないけど、ちょっとだけなら自分でやりたい」とか「生活に不満が出ない程度の軽い修繕だけお金をかけずにやりたい」という場合などは、ダンボールや、必要な範囲だけをベニヤ板で覆ってしまうという程度で十分です。
土壁から落ちてくる土(砂)で困っていて、軽く自分でなんとかしてみたいというような場合に、参考にしていただけますと幸いです。

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