みなさん、こんにちは。
築50年のボロ屋に住んでいるトモカズです。
今回の記事のテーマは「ヤスデ」です。
みなさんはヤスデという虫はご存知でしょうか?
ちっちゃいムカデと勘違いされてしまわれる方もみえるかもしれませんね。
ですがヤスデとムカデは違う生き物です。
ムカデのように毒性もありませんので怖さもありません。
安心して対処することができる虫です。
虫嫌いの方にとっては見るのも嫌かもしれませんが、虫に耐性のある方にとっては苦にもならないでしょう。
そんなヤスデの生態について紐解いてみるとともに、大量発生して困った時の駆除方法についてまとめました。
ヤスデの生態について
日本で見られるヤスデの大きさの多くは成虫で2cm〜3cm前後の細長い生き物です。
かなり小さいですよね?
脚が1節につき2対ついているので、とても脚が多いです。
節足動物の多足類に分類されます。
この足の多さから嫌悪感を抱く方も少なくないのではないでしょうか?
また、動きも遅く少し刺激を与えるとダンゴムシのように丸くなります。
初夏から夏(5月〜7月くらい)にかけてが多く見られます。
基本的に湿度の高い場所が好きで、落ち葉の下、石の下、枯れ木の下、土の中などに生息します。
一箇所に集まる習性があります。
ヤスデの食べ物
食べ物は「腐ったもの」や「菌類」を食べます。
落ち葉や腐った植物を分解してくれる良い虫です。
ヤスデの繁殖期
ヤスデの繁殖期は8〜10月にかけてです。
一度に150個から300個くらいの卵を産みますので、かなり多いです。
その後半年くらいかけて成虫になります。
冬は土の中で越冬します。
秋に生まれた卵が成虫になって現れるのがちょうど5月か6月くらいですので、私たちが目にする時期と一致します。
ヤスデは水が苦手
梅雨時期に大量発生したように感じるのは、実は梅雨の長雨から逃げてきたためです。
普段の棲家が水に浸かると溺れて死んでしまうので、水から逃げるために高い場所へ移動します。
たまたま近くに人が住んでいる家があったから入り込んできたとか、縁側の水が迫ってこないところに逃げてきたとか、そういった時に私たちが目にします。
ヤスデの苦手な場所
ヤスデは湿気のある薄暗い場所で生活していますので、日当たりの良いところは苦手です。
また、乾燥した場所も苦手です。
ヤスデの侵入経路
体が小さいので小さな隙間があればどこからでも侵入できてしまいます。
湿度の高い脱衣所や浴室に迷い込んでくることもあります。
ヤスデって危険な虫なの?
ヤスデに攻撃性はなく、人を攻撃してくることはありません。
つまり、ムカデのように人を噛んできたりしないので安心です。
毒もほぼ持っていません。
「ほぼ」と書いたのには理由があります。
ヤスデの体液には若干の毒性があり、肌に触れるとヒリヒリした痛みを感じたり水膨れがまれにできたりします。
また、体液はひどい異臭がします。
誤って潰してしまったときなどは注意が必要です。
1匹、2匹程度のヤスデの駆除方法
ヤスデは危険性もなく無害な虫ですので、無益な殺生はしなくてもよいかな?と個人的には思います。
1匹や2匹くらいの迷い込んできたヤスデならホウキとちり取りで掃いて外へ逃してあげるのが良いでしょう。
どうしても虫が嫌いで・・・という場合は殺虫スプレーなどで対処して頂ければと思います。
大量発生した時のヤスデの駆除方法
特定の時期や条件でヤスデが大量発生してしまった時が困ります。
家の中のあちこちで見つけてしまうと、割とストレスですよね?
「さっき外へ逃したばかりなのに、別の子がまた!?」とキリがありません。
そのような時は、最初から家の中に入ってこないように忌避剤を撒いておくのが良いでしょう。
ただ、忌避剤も雨で流されたり、風で飛ばされたりするので、思うような効果が感じられないこともあります。
そのような場合は、手っ取り早く殺虫スプレーで駆除するしかありません。
(凍らせるタイプや、虫キラーなど)
めんどくさくなければ、なるべく殺さず外へ逃してしまうのもアリです。
また、根本的な対策としては家の周りを綺麗にしておきましょう。
- 水捌けを良くして、湿度の高い場所を作らないようにする。
- 落ち葉や枯れ草など、エサになりそうなものは取り除く。
- 植木鉢、石、置物など、庭先でヤスデが住みやすそうな場所をなるべく作らないようにする。
住み着かないような環境にしておけば、発生を減らすことができるでしょう。
まとめ
今回の記事ではヤスデの生態についてと、発生した時の対処法についてまとめてみました。
むしろ腐ったものを食べて土に還してくれるという重要な役割を担ってくれています。
できることなら殺さずに外に逃してあげたいという優しい心が芽生えますね。
ヤスデが家に入り込んでこないためには、事前に家の周りの環境を綺麗に保っておくことも大切だということも分かりました。
そのあたりも踏まえてボロ屋の美化活動に励みたいですね。